2018/01/31 18:00
2009年デビュー・アルバム「ROUTES TO RICHES」でデビュー。1曲目に収録された「Little House On The Hill」が全国のラジオを中心にパワープレイされ大ヒット。以来、作曲家/プロデューサーとしても活躍するVOCALのAndy Plattsを中心に、キャッチ―かつなメロディとファンキーなサウンドで人気を確立しているイギリス出身の5人組「MAMAS GUN」。昨年12月にリリースされた4枚目のアルバム「Golden Days」を引っ提げ、待望の来日ツアーが現在開催されている。ここでは初日の大阪公演の模様をレポートする。
客電が落ち、人懐っこい笑みを浮かべてメンバーが登場。「マイド!(毎度)Are you ready,Osaka?」と笑顔で会場を見渡しながら、「Golden Days」のナンバーを中心に、前作「Cheap Hotel」のナンバー、そしてこれまでのヒットチューンを織り交ぜつつ、ステージは進む。Erykah Baduの作品名をバンド名に冠していることからも伝わる、SOUL、FUNK、DISCOといったルーツミュージックへの深い敬意、さらにはJAZZ、AORなどを吸収したサウンドを、グルーヴィに、時にメロウに奏でていく。
ダンサブルなナンバー、シットリ聴き入ってしまうバラード、キャッチーなポップソング、それぞれに違った表情を持つ楽曲たちも、彼らが奏でることで「MAMAS GUN」の音楽へと昇華されていく。また演奏や各々のプレイはもちろんのこと、Andyのボーカルラインに重なる4人のコーラスも素晴らしく、重なり合うハーモニーにうっとり聴き入ってしまった。緩やかなスロウナンバーを経て、アップテンポなナンバーが続く中盤辺りから、ジッとしていられない!とばかりに立ち上がり、踊り始めるオーディエンス。一人、また一人と立ち上がり、音に身を任せて演奏を楽しむ様子に、メンバーたちも嬉しそうな笑顔を見せていた。コール・アンド・レスポンス、そしてハンドクラップ。会場の空気が親密に、濃密に変化し、ステージとの距離がグッと近づいていく。
メンバー同士もとても仲の良い雰囲気で、KeyboardのDavaの飄々かつコミカルなトーク、動きに会場がドッと沸く場面もあった。「Good Singin',Osaka」と笑みをこぼすAndy、さらにBASSのCameronが「みんな踊ろうぜ」と煽り、サービスエリアは総立ちのダンスフロアへと変貌。ステージ、フロア双方から発せられる熱がぶつかり合い、一気に会場の空気が高揚していく。最初は控えめにクラップしていた女性が、終盤には満面の笑みを浮かべて身体を揺らしていたり、スーツ姿の男性が上着の裾を揺らしリズミカルに踊っていたりと、それぞれが自身の楽しみ方を見つけて、ライブを堪能していたのも印象的だった。そういった反応もきっと、MAMAS GUNというバンドが持つ音楽性の懐の深さゆえではないだろうか。
和やかなでそれでいて濃密な空気のもと、あっという間に過ぎたステージ。このあと続く2月1日のビルボードライブ東京公演も盛り上がることは間違いないだろう。
◎公演情報
【ママズ・ガン】
ビルボードライブ大阪
2018年1月30日(火)※終了
1stステージ開場17:30 開演18:30
2ndステージ開場20:30 開演21:30
ビルボードライブ東京
2018年2月1日(木)
1stステージ開場17:30 開演19:00
2ndステージ開場20:45 開演21:30
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