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2018/02/03 09:00

ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』家族との思い出、謎を解く鍵は音楽

 ディズニー/ピクサー最新作は、マリンゴールドの花びらが彩る、テーマパークのような“死者の国”を舞台にした『リメンバー・ミー』。2017年11月に全米で公開し、堂々初登場1位の大ヒットスタートを記録。“ピクサー史上、最高傑作!”との呼び声高く、ニューヨーク映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ハリウッド映画賞など重要な賞の数々で、受賞数はすでに30賞以上となっている注目作だ。

 本作の主人公ミゲルは、音楽が大好きな少年。しかし一族には「音楽禁止」の厳しい掟があり、屋根裏に隠れて、有名歌手デラクルスの映像を見ながらギターを弾くのが精一杯の毎日だ。折しも町は「死者の日」の祝祭ムード一色。日本のお盆と同じく、先祖が現世へ渡り楽しむと言われるこの期間、町はマリンゴールドの花で彩られ、広場は音楽で騒々しいほどの賑やかさだ。

 そんな中、あるきっかけでミゲルは「死者の国」へ迷い込むことになる。思い出されることが無くなれば、本当に永遠に消えてしまうことになる「死者の国」で、ミゲルはガイコツ姿の先祖たちや、憧れの名歌手デラクルスと邂逅。家族と音楽を巡る切ないエピソードと、知られざる真実、そして名曲「リメンバー・ミー」に隠された家族の物語が語られる。ミゲルは死者の国から無事現世へ戻れるのか。手に汗握る展開ながら、家族の絆と暖かさに心打たれる作品となっている。

 監督は、アカデミー賞受賞作『トイ・ストーリー3』で、おもちゃたちの別れと絆をドラマチックに描いたリー・アンクリッチ。共同監督は『モンスターズ・ユニバーシティ』のエイドリアン・モリーナ。また物語の鍵となる主題歌「リメンバー・ミー」は『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」作曲家である、ロバート&クリステン・アンダーソンのロペス夫妻による新曲だ。キャラクターたちのエピソードと共に体に染み渡ったそのメロディは、映画館を出たあと思わずリフレインしてしまうシンプルさも兼ね備えている。

 メキシコにて盛大な祝祭が行われるという「死者の日」を巡る、この家族の絆の物語は、しかし家族や国、文化すらも超えて、祖先や過去を想うことへの賛美という普遍的なテーマが感じられる。3月に来日したアンダーソン監督は日本のお盆もリサーチ対象であったことを明かしていた。マリンゴールドの花びらで敷き詰められた、現世と彼岸の金色の架け橋が象徴する幻想的な死者の世界に、ミゲルと共に迷い込んで欲しい。
text:yokano


◎公開情報
『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』
2018年3月16日(金)より全国順次ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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