2017/11/15
2017年2月4日にブラック・サバスが故郷の英バーミンガムで最終公演を開催した時、ベースのギーザー・バトラーは複雑な気持ちだったそうだ。
「これで終わりってこと、もうおしまいってこと、いいライブができたってことに関してはホッとしたけれど、もう二度とやらないってことを考えるとかなり悲しくもあった。でも予想してたほど悪くなかったよ。しっくりきた。49年もやってたんだ、もうお開きの時間だろう」と彼は米ビルボードに語った。
1968年にバーミンガムで結成されたブラック・サバスは、2016年1月から【ジ・エンド・ツアー】で各地を回っていた。ファイナル・ツアーには創設メンバーのバトラーの他にボーカルのオジー・オズボーン、ギターのトニー・アイオミ、そして金銭や契約上の問題から参加しなかったビル・ワードの代わりにトミー・クルフェトスがドラムで参加し、「ウォー・ピッグス」、「アイアン・マン」、「N.I.B.」、「チルドレン・オブ・ザ・グレイヴ」「イントゥ・ザ・ヴォイド」などのヒット曲満載のセットリストで世界中のファンに別れを告げた。
活動終了を撤回する気は無いそうだ。「これがラスト・ツアーだったのは正しかったと思えた」とバトラーは話している。アイオミがリンパ腫とたたかっていることに触れ、「主にトニーの健康の為だった。彼はもうツアーができないと感じていたんだ。俺が決めてよかったならあと5年はツアーしてたよ、ツアーも旅も大好きだからね。でもトニーは病のせいでもうあまり旅することができなくなってしまった。ライブそのものじゃなくて、移動が辛かったみたいだ、毎晩違うホテルに泊まるとかそういうことが。ガンの治療のあとにはもう対処することができなくなってしまって、俺たちもそれは理解できるし、最後のツアーを一緒にできたことに感謝してるんだ」と説明した。
【ジ・エンド・ツアー】を“いつものツアーと同じように”扱っていたと言う彼だが、「考えすぎるとちょっと感情的になっちまいそうだったからさ」と認め、「全体を通して特別なツアーのように感じていた。自分たちを見てもらえるのが最後になるから、毎晩最高のパフォーマンスを見せなければという気持ちだった。だから俺たちは毎晩、気持ち的により一層の努力をしていたと思う。オジーがあんなに良かったのは久しぶりだと思うし、多分バンドがあんなに良かったのも久しぶりだった」と語っている。
◎「Paranoid」 from The End
https://youtu.be/pTHeY0-P4MY
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