2017/11/13
全米トップアーティストと日本の最先端ヒップホップシーンが融合した音楽フェスティバル【HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2017】が2017年11月11日に、東京・新木場スタジオコーストで開催された。
USの音楽マーケット、なかでもアーバンミュージックシーンにおいて最も影響力があると言われるニューヨークのFMラジオステーション『HOT 97』が主催する、世界最大級のヒップホップ/R&Bフェス【HOT 97 SUMMER JAM】。20年以上の歴史を誇るこのイベントにとって初の海外進出となった昨年の【HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2016】は、日本およびアジアのヒップホップシーンにも新たな歴史を刻んだ一大イベントとなった。今年はお台場から会場を新木場スタジオコーストへ移し開催された。
昨年同様に今回もアメリカから来日するトップアーティスト達に加えて、日本からも注目のヒップホップアーティストが参戦。このイベントの特色と言えるのが、本国での同フェスと全く同じスタイルで、アーティストのライヴの合間に『HOT 97』の人気DJに加えて、名物パーソナリティもステージに立ち、アメリカで行なわれているスタイルをダイレクトに伝えるという部分だ。当日は日本のヒップホップ/R&Bファンはもちろんのこと、外国人客も多く集まった。午後3時という早めの開演時間にも関わらず、熱心なオーディエンスが続々と会場へ集まり、『HOT 97』の若手の注目DJであるDJ JUANYTO、そして日本人初の『HOT 97』のレギュラーDJでもあるDJ LEADのプレイでウォーミングアップも万全。続く、『HOT 97』を代表するDJの一人、DJ KAST ONEによるNY最先端なDJプレイとともに人気パーソナリティであるEBRO、PETER ROSENBERG、LAURA STYLEZの3人がステージに立ち、【HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2017】の幕を開けた。
アーティスト・ライヴの第1ゾーンは日本人アーティストによるショウで、今回はkiLLa、JP THE WAVY、AWICHが登場。日本のヒップホップシーンを知っている人にとっても、かなり“攻めた”ラインナップとも言えるこの3組は、オーディエンスとの相性も良く、日本のヒップホップファンはもちろんこと、海外客を巻き込むほどの勢いを見せつけた。そして、彼らがもたらした熱気はそのまま、USアーティストによるアーティスト・ライヴの第2ゾーンへと続く。トップを飾ったのがNYの人気ヒップホップ・クルー、A$AP Mobの一員であるA$AP Twelvyy。今年夏には初のソロアルバム『12』をリリースしたばかりの彼は、数々のフレッシュな新曲を披露し、NYマナーなストリートスタイルのショウを展開。続くYOUNG M.Aは、今年夏にニューヨークで開催された【HOT 97 SUMMER JAM】にも出演したホットな女性ラッパーで、今回の出演者のなかでも最も注目度の高かった一人だろう。男勝りなハードコアなステージで、彼女の代名詞とも言えるヒットチューン「OOOUUU」での盛り上がりは一つのピークとなった。
今回、唯一のウェストコーストからの参加となったロサンゼルス出身のキッド・インクは、「ショウ・ミー」など数々の大ヒット曲を次々と繰り出し、さらにステージを飛び出して観客席に入り込むほどのサービスっぷり。終始オーディエンスを盛り上げ、最上級のエンターテイメントを提供してくれた。そして、ラストのジェレマイはDJに加えて、ドラム、キーボードを加えたバンドセットによるスペシャルライヴを展開。代表曲の一つ、「バースデイ・セックス」ではオーディエンスをステージに上げるなど、ファンサービスも完璧で、現在のUS最先端R&Bシンガーならではの素晴らしいショウによって、本編は幕を下ろした。全米ブレイク前のアップ・カミング・アーティストをいち早くフィーチャーすることでも知られる本フェスの来年のラインナップに早くも期待が高まる。
◎イベント情報
【HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 2017】
日程:2017年11月11日(土)開場15:00/開演16:00 ※終了
会場:新木場スタジオコースト
料金:スタンディングチケット9,800円(税込)/プレミアムシートチケット<2F指定席>13,000円(税込)※別途、ドリンク代(¥500)必要
出演アーティスト:JEREMIH、KID INK、YOUNG M.A、A$AP Twelvyy、AWICH、JP THE WAVY、kiLLa
主催/企画/制作:HOT 97 SUMMER JAM TOKYO 実行委員会
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