2017/10/13
リンキン・パーク(LP)の公式Facebookに、故チェスター・ベニントンが亡くなる6日前に収録されたApple Music版『Carpool Karaoke』(カープール・カラオケ)の映像が2017年10月12日に公開され、現時点で再生数が340万回を超えている。
チェスター、マイク・シノダ、ジョー・ハーンの3名のLPメンバーと、米俳優でコメディアンのケン・チョン(Ken Jeong)が共演したこの回では、チェスターが運転を担当している。メンバーたちとは初対面だったチョンは憧れのバンドとの共演に冒頭からハイテンションで、「謙虚に提案したいんだけど、僕をメンバーにしてくれない?いいだろ?」といきなり自分を売り込んだ。「昨日LPのメンバーになった夢を見たんだよ。で、バンド名を“Lin-Ken Park”に変えたんだ」と彼がジョークを言うと、チェスターが、「いいね、いきなりやってきてバンドを乗っ取ったわけだ?最高じゃないか!」と楽しそうに返している。
チェスターのトレードマークとも言える“scringing”(叫びながら歌うの造語)が生まれた経緯は、レコーディング中にマイクにちょっと叫んでみてくれないかと頼まれてやったところ、「これからはいつもそれでやってくれ」と言われたのが発端だったそうだ。「考えるな、感じろ」とやり方を伝授されたチョンは一発で成功し、チェスターは「今日は人生最高の日かもしれない。君は最高だね」と満足気な様子だった。
一行は車中でLPの「イン・ジ・エンド」、「トーキング・トゥ・マイセルフ」、「ナム」やレッチリの「アンダー・ザ・ブリッジ」などを熱唱したり、カラオケバスへ乗り換えてレナード・スキナードやエアロスミスを歌ったりと大騒ぎ。途中車から降りてチョンのふざけた即興の振り付けでダンスをするなど、終始笑顔の絶えないエピソードだった。
コメディアンになる前は医師だったチョンがふと真面目に、「僕も大概不思議な経歴だけど、今までやった中で特に変だった仕事は」とメンバーに聞くと、チェスターが時給4ドル(約450円)だった落ち葉を吹き飛ばすだけの仕事をしていたことを明かし、「物乞いしてた方が儲かる金額だよ」と語っている。また、子供達にも音楽の道に入ってほしいと思っているか聞かれたチェスターは、「(子供達には)自分が夢中になれる何かを見つけてほしいだけだ」と語り、チョンも同意していた。
番組の冒頭に、「チェスターの遺族とバンドメンバーの許可を受け、このエピソードをシェアし、チェスターに捧げます。(この映像は)2017年7月14日に収録されました」と書かれたテロップが表示される。
◎リンキン・パークによる投稿
https://www.facebook.com/linkinpark/videos/2040457085969998/
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