2017/09/28
優れたミュージック・ビデオを表彰する音楽アワード『MTV VMAJ 2017』のスペシャル・イベントが9月27日、東京・新木場STUDIO COASTにて開催された。
今回で第16回目となる『MTV VMAJ』。今年は、日本をはじめ世界各地のMTVクリエイティブ・ディレクターから構成される選考委員会が、「世界基準の優れたミュージック・ビデオを選ぶ」という観点のもと、各部門の最優秀作品を選出した。さらにこれらの受賞作品の中から、年間で最も優れた作品『最優秀ビデオ賞』を決める一般投票を実施。約310万の投票が集まったという。
【MTV VMAJ 2017 -THE LIVE-】と題された本イベントでは、各部門の受賞者をはじめとするアーティストが出演し、ライブ・パフォーマンスを披露したほか、各アワード受賞者にはトロフィーを授与、そして投票が締め切られた『最優秀ビデオ賞』の受賞作品が発表された。
イベントのトップバッターを務めたのは、大沢伸一によるプロジェクト“MONDO GROSSO”。ゲスト・ヴォーカルに満島ひかりを迎え、美しいストリングスの音色をフィーチャーしたアコースティック編成で、『最優秀ダンスビデオ賞』に輝いた「ラビリンス」を披露した。続いて登場したのは、4度目の『MTV VMAJ』受賞となった三浦大知。披露したのは『最優秀R&Bビデオ賞』を受賞した「(RE)PLAY」と、そのカップリング曲「Look what you did」だ。ダンスとヴォーカルを高い次元で表現する世界基準のパフォーマンスで観客を圧倒してみせた。ちなみに、満島ひかりと三浦大知と言えば、小中学生男女7人組のダンス&ヴォーカル・グループ、Folderのメンバーとして共にデビューした仲。同じステージに立ったのは約18年ぶりで、三浦大知は受賞インタビューの際、満島ひかりが歌ったあとのステージで自分が歌えたことに対する喜びを語っていた
『最優秀ロックビデオ賞』を受賞したのは、今年も様々な音楽フェスで大きな存在感を放ったWANIMA。受賞作品「CHARM」のパフォーマンで会場を盛り上げたあとは、セルフ・アンコールで「Hey Lady」へとなだれ込み、会場を瞬く間に熱気で満たした。続くKICK THE CAN CREWは、『最優秀ヒップホップビデオ賞』を受賞した「千%」、そして2002年のヒット・ソング「マルシェ」をパフォーマンス。また、『最優秀邦楽グループビデオ賞』を受賞したももいろクローバーZは、その最新ナンバー「BLAST!」はもちろん、負けず劣らずに個性的なビデオが制作された「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を披露してファンを喜ばせた。
イベントも後半に差し掛かった頃、特別賞である『Inspiration Award Japan』を獲得したBUCK-TICKは、「ICONOCLASM」と「New World」の2曲を披露。デビュー30周年のキャリアを存分に感じさせるロック・アクトで観客を魅了した。続いて登場したのは、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE。1stシングル『Lightning』から『最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞』に選ばれた表題曲とそのカップリング曲「GO ON THE RAMPAGE」を、ステージ狭しと力強くパフォーマンス。
昨年メジャー・デビューを果たしたBiSH、先日日本デビューを果たしたばかりのBLACKPINKといったフレッシュなガールズ・グループが登場し、それぞれのカラーを生かしたパフォーマンスを披露した後は、この日のハイライトでもある『最優秀ビデオ賞」の発表へ。各部門の受賞者の中から最も投票数の多かった作品に贈られるこの賞に輝いたのは、 星野源「Family Song」。スケジュールの都合で会場には来れなかったものの、本人からは喜びのコメント映像が寄せられた。
「この度は『Best Video of the Year』に選んでいただき本当にありがとうございます! 僕は小さい頃からミュージック・ビデオが大好きで、よく集めて観ていました。 思春期の頃、面白いビデオがたくさんあって、いつかこんなビデオを作りたいな、もし音楽家になるんだったらいろんなビデオを作りたいと思っていました。この“Family Song”で自分が理想としたバランスのミュージックビデオがやっとできたと思ったんです。めちゃくちゃふざけてて、でもめちゃくちゃ音楽が伝わってくるという、自分の理想のバランスで、そして自分の思いやメッセージもしっかりと入っている作品です。そのビデオが『Best Video of the Year』に輝くことができて、本当に本当にうれしいです。かさねがさね投票してくださった皆さん、本当にありがとうございます。今日は会場に行けないのが悔しいのですが、これからも星野源、そして星野源のミュージック・ビデオを何卒宜しくお願いします。本当にありがとうございました。」
星野源はこの「Family Song」で『最優秀邦楽男性アーティストビデオ賞』、さらに昨年リリースされた「恋」で『最優秀振付け賞』を受賞しており、最多3冠という快挙も達成している。
あらゆるジャンルのアーティストが出演した【MTV VMAJ 2017 -THE LIVE-】。フィナーレを飾ったのは、『Best Buzz Award』を受賞した欅坂46だ。2016年のデビューから約1年と半年間、作品をリリースする度に大きな反響を読んできた欅坂46は、「エキセントリック」「不協和音」の2曲を披露。音楽シーンの今を映し出す本イベントに相応しい、独創的なパフォーマンスでエンディングを飾った。
なお、このイベントの模様は、10月1日21時よりMTVにて放送される。
◎『MTV VMAJ 2017』受賞作品
・最優秀ビデオ賞:星野 源「Family Song」(関和亮)
・最優秀邦楽男性アーティストビデオ賞:星野 源「Family Song」(関和亮)
・最優秀洋楽男性アーティストビデオ賞:ブルーノ・マーズ「That's What I Like」
・最優秀邦楽女性アーティストビデオ賞:西野カナ「パッ」(末吉ノブ)
・最優秀洋楽女性アーティストビデオ賞:ケイティ・ペリー「Bon Appetit feat. MIGOS」(Dent de Cuir)
・最優秀邦楽グループビデオ賞:ももいろクローバーZ「BLAST!」(長添雅嗣)
・最優秀洋楽グループビデオ賞:ザ・チェインスモーカーズ「Closer feat. HALSEY」(Dano Cerny)
・最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞:THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「Lightning」(久保茂昭)
・最優秀洋楽新人アーティストビデオ賞:ショーン・メンデス「Treat You Better」(Ryan Pallotta)
・最優秀ロックビデオ賞:WANIMA「CHARM」(田辺秀伸)
・最優秀メタルビデオ賞:メタリカ「Hardwired」(Colin Hakes & The Artist)
・最優秀オルタナティブビデオ賞:レキシ「KATOKU」(遠藤主任)
・最優秀ポップビデオ賞:エド・シーラン「Shape of You」(Jason Koenig)
・最優秀R&Bビデオ賞:三浦大知「(RE)PLAY」(須永秀明)
・最優秀ヒップホップビデオ賞:KICK THE CAN CREW「千%」(田辺秀伸)
・最優秀ダンスビデオ賞:MONDO GROSSO「ラビリンス」(丸山健志)
・最優秀コラボレーションビデオ賞:宇多田ヒカル「忘却 featuring KOHH」(山田健人)
・最優秀振付け賞:星野 源「恋」(関和亮)
<特別部門>
・Inspiration Award Japan:BUCK-TICK
・Best Buzz Award:欅坂46
◎イベント情報
【MTV VMAJ 2017 -THE LIVE-】
日程:2017年9月27日(水)
会場:東京・新木場STUDIO COAST
ライブ・アクト:BUCK-TICK、 欅坂46、 KICK THE CAN CREW、 三浦大知、 ももいろクローバーZ
MONDO GROSSO(Vocal: 満島ひかり)、 THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、 WANIMA ※ABC順
ゲスト・アクト:BiSH、 BLACKPINK ※ABC順
◎オンエア情報
・【MTV VMAJ 2017 -THE LIVE-】イベントの模様
10月1日(日)21:00-23:00、 10月2日(月)20:00-22:00、 10月5日(木)21:00-23:00、 10月7日(土)19:00-21:00、10月11日(水)19:00-21:00、 10月15日(日)18:00-20:00、 10月17日(火)22:00-24:00
10月23日(月)21:00-23:00、 10月27日(金)22:00-24:00
・『MTV VMAJ 2017 -WINNERS-』受賞作品特集
10月1日(日)23:00-24:30、 10月2日(月)22:00-23:30、 10月11日(水)21:00-22:30
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