2017/09/23 11:12
2016年11月2日に38作目オリジナルアルバム『宇宙図書館』リリースした、日本ポップス界のトップランナー ユーミンこと松任谷由実。そのアルバムを引っさげ、11月18日 神奈川・よこすか芸術劇場よりスタートした、42都市80公演に及ぶ全国ツアー【三菱UFJニコス 松任谷由実 CONCERT TOUR 宇宙図書館2016-2017】が、9月22日 東京・国際フォーラムでファイナルを迎えた。
ツアースタート時に「1 ステージ、1 ステージ、魂をこめて、何があってもくじけない、強い希望の光をみんなに送りたい。これが最後のロングツアーになったとしても悔いのない、最高のツアーにしたいと思っています。」とコメントをしたユーミン。公演が進む中、途中「乗り越えられるとは思ってなかった」とステージで語っていたが、約10か月に渡った自己最長かつ最多本数のツアーを大喝采と共にみごと完走。今年、デビュー45周年、そのキャリアに新たな記録を更新した。その80公演を終えた今の心情を「為せば成る!!」と、簡潔にも勇ましいポップスの女王しか放つ事の出来ないコメントを述べた。
今ツアーのステージは、最新アルバム『宇宙図書館』の楽曲を中心に、新旧楽曲を織り交ぜながら、“宇宙図書館”という異次元への旅に誘うというコンセプトで制作。ユーミンが案内人となり、ステージ上に高さ9メートル、幅18メートルに及ぶ巨大な図書館のシーンで旅が始まり、旅が終わるというストーリー。本編では最新アルバムから8曲、他に「ひこうき雲」「ルージュの伝言」「リフレインが叫んでる」「真夏の夜の夢」等の大ヒット曲を含め、多作なユーミンのライブラリーからセレクトされた楽曲20曲を披露。時代や世界を超越した衣装、ライゾマティックス制作の映像、多才な表現で各シーンに登場するダンサーのパフォーマンス等、様々な演出によって、音楽という無形の感動を、観る人の脳内でその世界観を拡げ、新たな感動として記憶に刻む。まさにインナーワールドの旅を体感するという、他に類のないエンターテイメントで繰り広げられたステージとなった。
アンコール1曲目はアルバム『宇宙図書館』より「星になったふたり」を披露。それに続いて、「14番目の月」「守ってあげたい」「春よ、来い」「DESTINY」等の代表曲で繋いだ10分以上にも及ぶメドレーを披露していく。鳴り止まぬ拍手の中、再び登場し「青いエアメイル」を披露。歌い終えた後、スタッフもステージに招き入れ、「80本、約1年のコンサートツアー。リハーサル、準備まで入れると2年近く。ともに戦い続けた仲間たちです。戦う相手は自分たち自身でした。モチベーションをこれだけ長い間、保ち続けるのは誰もが大変だったんです。小さな失敗、大きな失敗、思い出せばいろいろありました。でも、こうやって最終日をみんなで迎えると全部がいい思い出になっていきます。本当にありがとうございました!」と語った。そして、大喝采のトリプルコールに応え「卒業写真」を披露しその幕は閉じた。
今ツアーの総動員数は18万8千人。また今ツアーで荒井由実時代からの通算観客動員数は805万人を超えた。11月27日からは、3度目となる帝国劇場での舞台【ユーミン×帝劇 Vol.3「朝陽の中で微笑んで」】全26公演が決定している。
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