2017/09/12
リル・ウージー・ヴァートがマリリン・マンソンの大ファンであることは周知の事実だ。音楽的に彼から影響を受けたと公言し、インスタグラムでは彼しかフォローせず、彼の形をした高級アクセサリーを特注するなど、その心酔ぶりはこれまで何回も報じられてきた。
そんな彼が大喜びするような褒め言葉を、最近Beats 1のゼイン・ロウの番組に出演したマンソンが述べている。リル・ウージー・ヴァートの新作『Luv is Rage 2』について彼は、「彼の新しいレコードの方が最初のより好きだね。最初のからは、彼の年齢だった頃の自分を思い起こさせるようなアティテュード(はっきりした考え)が感じられて、彼のポテンシャルが見えた。こんなことを言って年をとったと思われたくはないけど、あれは起きるべくして起きたサウンドだった。でもまだ完全に形成されてはいなかった」と感想を述べている。
さらに彼は、「多くのバンドは本物であろうと装うけれど、リアルをでっち上げることはできない。無理なんだ。俺だってでっち上げは上手い方だけど、する必要がない。(リル・ウージー・ヴァートのような)ヒップホップ・アーティストの多くとはそこが共通しているんじゃないかな。彼らは俺とは違う生き方をしていて、ハードコアだからだ。俺はアメリカ中西部出身の白人だし、彼らは違う生き方をしてきたけれど、人はリアルなものを見抜けるものなんだよ。そして本物の傷跡がそれを証明している。精神的なもの、身体的なもの、音楽的なもの、全てだ」と語っている。
Consequence of Soundとのインタビューでは、「彼は次にロック・アルバムをやりたいそうだけど、ぜひ実現してもらいたいね。彼なら全く新しいものを作れるだろうから。つまらないロック・ラップみたいなものじゃなくて、この世をさらにめちゃくちゃにするような特別で新しい何かをね」と期待を寄せている。
「リル・ウージー・ヴァートがもしロックと関わった場合、どうあるべきか選ぶとしたら、初期のバッド・ブレインズかフェイス・ノー・モアだけど、もっとキャッチーな要素が入ると思う。彼はパンク・ロック魂を持っていると思う。奴はクレイジーで最高だ。上手いし。すごく頭がいい。彼は俺みたいにアティテュードを持っていて、そこが気に入ってるんだ」とマンソンはべた褒めしている。
リル・ウージー・ヴァートの『Luv is Rage 2』は9月16日付の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位となり、自身にとって初の全米No. 1アルバムとなった。
◎インタビュー音源
https://itunes.apple.com/us/post/idsa.01b0dc70-9708-11e7-81f1-0b1026916f3a
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