2012/06/29
たった2枚のアルバムで00年代のロックシーンを劇的に塗り替えてしまった伝説のバンド、ザ・リバティーンズ。
2010日本盤DVDが6月27日に発売された。
この映画の見所の1つはリバティーンズの4人の言葉によってバンド結成~人気沸騰~悲劇的な解散~そして再結成についてのヒストリーが赤裸々に語られるところだ。
映画はピート・ドハーティのこんな独白から始まる。
「リバティーンズ 俺 カール ゲイリー ジョン 4人には魔法があった。それを俺が駄目にしたんだ。」
「人生で あれほど完璧に 自分を表現できる機会は 他に考え付かないよ。」
そしてカール・バラーの言葉が続く。
「俺たち2人の違いこそが俺たちの関係でもあった。あいつがいなくて寂しいが、俺の求めるピートにいつ会えるかは分からない。」
その後のセリフの中からピート・ドハーティとカール・バラーの発言をいくつかをご紹介しよう。
バンド再結成について
カール:緊張してたけど本当はやるべきことは分かってた。昔から積み重ねたものが身体に染みついてたから。やるべきことは全て目の前にあった。そう思うと胸が躍った。
ピート:始めは昔の感じが戻ってきたみたいだった。パラノイドが襲ってくるんだ、4日も眠れないと。リハーサルに行けなくなる。昔だったら俺抜きでやってた。でも今は違うんだ。“リハーサルに来れない?”“気にするなよ、また明日”って。どんなに気が楽になったか言い尽くせないほどさ。
ピートとの再会について
カール:久々の再会にお互い同じくらい緊張してた。ピートは大抵、ユーモアで隠しながら辛辣なことを言う。なだめようとするがしょうがなく言い返してしまう。お互いの皮肉をなんとかやりすごせたら元に戻れたんだよ。ホントにおかしな関係だよな。
バンド結成時のカールとの出会いについて
ピート:ギターが上手い奴は俺の周りにはいなかった。皆リアム・ギャラガーみたいに髪を伸ばしてバンドを始めた。皆面白くなかったね。でもカールは違っててギターの才能があった。あいつの足元に座って学ぶのに必死だった。
ソングライティング・パートナーとしてのピートについて
カール:曲作りのパートナーとしてピートほど特別な奴はいない。あんなケミストリーは二度と出会えるものじゃない。
バンドの中で一番有名になりたがってた?と訊かれて
ピート:思うにメンバーで俺が一番人間が歪んだんじゃないかな。有名になっても無力であることに気づいて。俺はめちゃくちゃだった。
ドラッグ問題が起こった時期について
ピート:カールには何でも話してた。ドラッグのこともね。“やめろ”と言われればやめたのに、あいつは俺と話さなくなったんだ。
お互いの才能を認め合い、唯一無二のソングライティング・パートナーと思いながらも道が離れていってしまったピートとカール。そしてやはり離れていったジョンとゲイリー。その4人の再結成は実際どうだったのか。そのリアルな空気感はぜひ映像でお確かめいただきたい。
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◆DVD情報&映画予告編
ザ・リバティーンズ『傷だらけの伝説』DVDの情報および映画予告編はこちら
http://emij.jp/pd/ (PCのみ)
ザ・リバティーンズ『傷だらけの伝説 [日本限定コレクターズ・エディション]』
国内盤 2012年6月27日発売 5,800円(TAX IN)
TOBW-3393, 94 (DVD 2枚組)
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