2017/07/28
”ソウル・ファンク・レジェンド”アイズレー・ブラザーズと”ギターの神様”サンタナが、7月28日に『パワー・オブ・ピース』と題されたコラボレーション・アルバムをリリースした。
テーマは、「今この惑星に急ピッチで広がりつつある恐れに対抗するスピリチュアルで神聖な薬」であるとサンタナは6月に米ビルボードに語っている。2016年に米ラスベガスでレコーディングされたこのアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの「ハイヤー・グラウンド」、チェンバース・ブラザーズの「ラヴ・ピース・ハピネス」、そしてバート・バカラックの「世界は愛を求めている」などのカヴァーが収められている。「各時代にはそれぞれ蛮行や戦争の状態を和らげる歌がある」とサンタナは説明している。
「カルロス・サンタナを初めて見たのは1969年のウッドストックで、彼はステージに立っていた。僕はギターを弾き始めてまだ1年も経ってなかったんだ!」と65歳になったアーニー・アイズレーは回想する。76歳のロナルド・アイズレーはサンタナの2016年のアルバム『サンタナIV』でコラボしているが、69歳になった伝説のギタリストと共演することは長年の夢だったという。サンタナ、ジミ・ヘンドリックス、そして弟のアーニーを大好きなギタリストとして挙げる彼は、「まだ他にも5、6曲ほど(一緒に)やろうって言われてる歌があるんだ」と、更なるコラボを提案されていることを明かした。
ソウル・ハーモニーと高度なギター・プレイを、その題名の通りポリティカルな正義感と融合させた『パワー・オブ・ピース』は、サンタナにとって単なる楽しいコラボ作品ではない。その音楽が持つ力は、「宗教、政治、国家の向こうにあるものに気づかせてくれる。これをやることは私たちの義務なんだ」と彼は話している。
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