2017/07/28
リンゴ・スターの最新アルバム『Give More Love』から「We’re On The Road Again」の先行配信が開始となり、リンゴの日本単独インタビューが到着した。
先行配信された「We’re On The Road Again」は、ポール・マッカートニー、ジョー・ウォルシュ、エドガー・ウィンター、スティーヴ・ルカサーが参加した楽曲。その制作秘話を次のように語っている。
Q:「We’re On The Road Again」、「Show Me The Way」の2曲にポールが参加していますが、どういった経緯でポールが参加することになったのでしょうか?
リンゴ:「Show Me The Way」はとてもパーソナルな曲なので、ポールに参加して欲しくて連絡したんだ。この曲は私の妻のバーバラのために書いた曲なんだよ。バーバラはこの曲のタイトルの通り、常に私を正しい道に導いてくれるんだ。ポールは最高のベーシストなので、この美しい曲に参加して欲しいと思ったんだよ。彼がこの曲のレコーディングに参加しているとき、ちょうど「We’re On The Road Again」も制作していたんだ。ポールはこの曲のタイトルのように、しょっちゅうツアーをしている。彼と金曜日に電話で話したときも、彼はフロリダで演奏していた。彼はたまたまLAに来ていたから、「Show Me The Way」に参加してもらったんだ。ランチを食べてからレコーディングをしたんだけど、楽しかったから、その流れで「We’re On The Road Again」もレコーディングしたんだよ。この曲はスティーヴ・ルカサーと一緒に作ったんだ。ウィリー・ネルソンの「On The Road Again」みたいにならないようにしたかったんだ(笑)。だから、「We’re」という言葉を強調して「We’re On The Road Again」と歌ったんだ(笑)。
Q:クレジットではポールはベースとなっていますが、それ以外(コーラスなど)での参加はありましたか?
リンゴ:ポールは「We’re On The Road Again」で、彼のトレードマークである叫び声を披露してくれたんだ。ジョー・ウォルシュも歌っている。曲のエンディングで、3人で「We’re On The Road Again」と連呼して歌ってるよ。
Q:久々のポールとのレコーディングの時の雰囲気はどのような感じでしたか?
リンゴ:いや、ポールと久しぶりに仕事をしたわけじゃないんだ。彼とは2年前にグラミー賞のときに一緒に仕事をしたし、ニューヨークでデヴィッド・リンチのショーでも一緒に演奏した。90年代の頃は、彼の作品で何回も私は演奏している。彼は過去に私の作品で演奏したり、歌ってくれている。同じ国にいれば、タイミングを合わせて二人で会ったりもする。だから、1970年以来彼と会ってないわけじゃないんだ(笑)。お互いの人生から切っても切り離せない関係なんだよ。
Q:絆がずっと続いているんですね。
リンゴ:そう、ずっと続いてるんだよ。
Q:あなたは様々な素晴らしいミュージシャンとレコーディングしたりツアーをしたりされていますが、ポールとの共演はその中でも特別なものなのでしょうか?
リンゴ:その通り。長年一緒に演奏しているから、息がぴったり合ってるんだ。ビートルズ時代は、ベースとバスドラが邪魔し合わないように、事前に練習することもあったね。彼は私にとって、世界一メロディアスなベーシストなんだよ。今まで色々なベーシストと演奏してきたし、もちろん優れたベーシストは何人もいた。例えば、ネイサン・イーストは本当に素晴らしいベーシストだし、ドン・ウォズも私とよく演奏する。ただ、ポールのベースの演奏は誰よりもメロディアスで、“ポール・マッカートニー・スタイル”としか呼べないんだよ。
最新アルバム『ギヴ・モア・ラヴ』はリンゴの19枚目のソロ・アルバムで、レコーディングはロサンゼルスのホーム・スタジオで行われ、リンゴ自身がプロデュースを担当。収録曲には、リンゴでしかできない豪華ミュージシャンが参加している。
◎リリース情報
アルバム『ギヴ・モア・ラヴ』
2017/9/15 Release
UICY-15616/2,700円(tax in.)
<LP>2017/9/22 Release
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像