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2017/07/08

バックサウンドやドライブにもピッタリのトロピカルチューン/ドレイク「サインズ」(Song Review)

 2016年リリースの4thアルバム『ヴューズ』が通算12週の首位獲得を果たし、全米では同年最大のヒットを記録した、ヒップホップシーンを引率するラッパー、ドレイク。2017年3月には、オリジナル・アルバムでもミックステープでもなく、“プレイリスト”という名目で新作『モア・ライフ』を発売し、堂々のNo,1デビューを飾った。本作は、リリースから4ヵ月経った現在もチャート上位にランクインしている。

 その『モア・ライフ』からは、「フェイク・ラブ」(最高位8位)、「パッションフルーツ」(最高位8位)、「ポートランド feat.クエイヴォ&トラヴィス・スコット」(最高位9位)の3曲が全米ソング・チャートでTOP10入りを果たすなど、シングル曲も大ヒットしているが、本作には収録されていない新曲「サインズ」が、6月23日にサプライズリリースされ、最新の米ソング・チャート(2017年7月15日付)で、36位にデビューを果たした。

 新曲「サインズ」は、6月22日にフランス・パリの【パレ・ロワイヤル】で開催された<ルイヴィトン・2018年春夏コレクション>のイメージソングとして書き下ろされたナンバーで、同イベントのメンズ・コレクションのショーでも披露されている。前日には、自身のインスタグラムにジャケットアートを投稿し、「ルイ・ヴィトンとキム・ジョーンズにインスパイアされた新曲」とコメント。キム・ジョーンズは、ルイ・ヴィトンのメンズ部門のディレクター兼デザイナーだ。

 制作は、リアーナやブルーノ・マーズ、ジョン・レジェンドなどのヒット作を手掛けたスパ・ダップスと、ラッパーとしても大活躍中のヤング・サグ、「テイク・ケア feat. リアーナ」(2012年)や「スターテッド・フロム・ザ・ボトム」(2013年)、2016年に通算10週のNo,1獲得を果たした「ワン・ダンス feat. ウィズ・キッド&カイラ」など、ドレイクの代表曲を担当したノア40が手掛けている。スパ・ダップスとノア40は、同曲のプロデュースも担当。

 「サインズ」は、大ヒット曲「ワン・ダンス」や「パッションフルーツ」の続編ともいえる、ダンスホール調のナンバーで、軽快なレゲエのビートに、ドレイクお得意のラップ雑じりの歌を絡ませる。バックサウンドやドライブにもピッタリのトロピカルチューンは、この夏、ラジオでもヘヴィプレイされそうだ。アルバム未収録曲だが、コンセプトと合えば次のアルバムに収録されるかもしれない。日本でも、iTunes Storeなどでダウンロードすることができる。
Text: 本家 一成 Photo:Getty Images Entertainment

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