2017/06/24
昨今のアーティストは、国籍を軽々と超えてJ-POPシーンでも活躍することが多い。その顕著な例が、韓流のアーティストだが、それ以外でも注目すべき逸材が出現し始めている。
そんななかで、今一番飛び抜けているといってもいいのが、マレーシア生まれ、オーストラリア出身のシェネルだ。5月にリリースされたシングル「デスティニー」は、Hot100の5/8付で初登場して以来ずっと上位にランクインし、今週も5位を記録している。この曲はTBS系ドラマ『リバース』主題歌となっており、大型タイアップの効果もあって、非常に安定したチャートアクションを見せている。ラジオのオンエア回数は発売時期だけ少し急上昇したが(緑のグラフ)、それ以外のツイッターの指数も(水色のグラフ)、動画の再生数も(赤のグラフ)、それほどポイントは高くはない。逆にいえば、セールス数がしっかりと安定しているのが決め手なのだ(紫のグラフ)。これは、確実に彼女が認知されていることの証明になるだろう。
そんなシェネルに追いつかんばかりに勢い付いているのが、今週11位にランクインしたBeverlyの「I need your love」だ(【表2】)。フィリピン出身の彼女のこの曲も、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』というドラマの主題歌となっている。デビュー・アルバム収録曲のため、フィジカルのシングルがないので少し不利ではあるが、それでもセールス数のポイントは安定(紫のグラフ)。シェネルと大きく違うのが、ラジオのオンエア回数が非常に多いことだ(緑のグラフ)。これはラジオ局からの期待値が高く、デビューならではのきめ細かなプロモーションが効いていることを意味している。まだまだ伸びしろのありそうな楽曲なので、今後のアクションにも注目したいが、さらにいえば、次の楽曲が彼女の勝負ともいえるだろう。安定したシェネルにどこまで迫ることができるのか、今から楽しみである。text by 栗本斉
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