2017/06/12 19:00
現地時間2017年6月2日~4日にかけて、米NYランダルズ・アイランドで開催された【ガヴァナーズ・ボール】。今年は、チャンス・ザ・ラッパー、フェニックス、トゥールがヘッドライナーを務め、他にもロード、ウータン・クラン、ウィズ・カリファ、マーク・ロンソン&ケヴィン・パーカーなど数多くの人気アーティストが出演した。ここでは、Billboard JAPANの特派員によるフェス最終目のレポートをお届けする。
◎EDEN
まだ、EPしかリリースしていないのに熱狂的な女子ファンが多かった。長身で端正な顔立ちと一人でキーボードとギターを演奏しながら歌うその才能と、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」を大胆にアレンジしたカバーは、まさにエレクトロとR&Bの融合。
◎グリフィン
エレクトロでギターやドラムパッド、ピアノも演奏するマルチプレーヤーでトロイ・シヴァンの「ユース」を口ずさみながらドラムパッドでも演奏したかと思うと、ギターをかき鳴らしたり、色々な引き出しがあり、才能に溢れている。
◎スケプタ
コーチェラに続いて、昨年ビザの問題で入国できずリベンジとなった今年の出演。昨年の悔しい経験からか、パワフルなパフォーマンス。
◎マック・デマルコ
タバコとビールを飲みながらリラックスした雰囲気でライブがスタート。ステージ上での彼の発言や行動はサポートメンバーとオーディエンスに対していい人感が出ていて、そして音楽にも滲み出ていた。
◎フランツ・フェルディナンド
ライブ百戦錬磨、フェスの盛り上げ方がわかっていて、選曲から演奏までしっかりした構成なのはさすが。フェスのメインが若い年齢層でどれだけ人が集まるか心配だったが、曲を口ずさみながら楽しんでいるオーディエンスが想像以上にいたのはいい意味で驚きだった。
◎ケイジ・ザ・エレファント
ステージを左右に走り、マイクスタンドを片手に飛び跳ねたり、冒頭からのエネルギッシュでパワー溢れていた。そうかと思えば、「Trouble」が切なくて素晴らしすぎた。
◎ロジック
白人のラッパー。見た目は垢抜けない、眼鏡をかけたまさにオタクな風貌だが、ラップはうまい。爆音すぎて、スピーカーの風圧に体が絶えるのが必死なぐらい凄まじいパフォーマンスでオーディンスの盛り上がりもすごかった。
◎トゥール
他のアーティストに比べ断然に男性率が高かった。その比は8対2ぐらいで、年齢層も高い。ただ、集まったオーディエンスの熱心さが伝わる独特な熱気が凄かった。他のバンドに比べて音が抜群に良く、演奏もベテランだけに安心して聞くことができて痺れる格好良さ。唯一残念なのは照明が暗すぎてヴォーカルのメイナードを認識するのが難しかった。その分、ビジュアル面ではなくサウンドに集中してということなのかもしれないが。メイナードの衣装がSWATのようでこちらもパンチが効いていた。
◎公演情報
【ガヴァナーズ・ボール】
米ニューヨーク州ニューヨーク
ランダルズ・アイランド
2017年6月2日(金)~4日(日)
ウィークエンド2:2017年4月21日~23日
INFO: https://www.governorsballmusicfestival.com/
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