2017/06/08
『トイ・ストーリー』シリーズを生み出したディズニー/ピクサーが誇る巨匠ジョン・ラセターが直々にオファーしたブライアン・フィー監督が、自分の実体験を『カーズ』最新作のストーリーに反映させていたことが明らかになった。
『カーズ』といえば、数々のピクサー作品を手掛けてきたジョン・ラセターが自ら監督を務め、彼の私的な体験から誕生した“ラセターが最も情熱を注ぐ”シリーズである。シリーズ1作目『カーズ』(2006年)では、ラセターの父が自動車販売店に勤務し、美術教師の母の元で生まれ育ったこと、そして働き詰めだったラセターが、2か月間の休みを取りアメリカを横断した旅行で、家族の絆を取り戻したという2つの実体験が反映されている。ラセターは「車でアニメーション映画を作ることは、父と母という僕の人生の二つの大切な事柄、両親の二つの愛をあわせるようなこと」だと思い立ったそうだ。
そのシリーズ最新作『カーズ/クロスロード』が2017年7月15日から日本公開となるのだが、ラセターから直々に指名を受け、本作からメガホンを取ることになったのが新監督のブライアン・フィーだ。フィー監督は『カーズ』と『カーズ2』(2011年)でストーリーボード・アーティスト(絵コンテを描くアーティスト)を務め、ラセターのストーリーづくりを目の当たりにしてきた。そんな彼が、「ラセターのやり方を継承したい」と、今作にも彼自身の体験を反映させていたことが明らかになった。
本作では、これまで活躍し続けてきた主人公の天才レーサー、マックィーンが、最新テクノロジーを追求した新たなレーサーが登場するなか、人生を揺るがす衝撃的な大クラッシュを起こし、人生の岐路=クロスロードに立つことをテーマにしている。フィー監督は「若い新人アーティストやインターン生たちがスタジオにやって来るんだ。彼らは僕よりも上手く絵を描ける。僕が彼らの年齢だった頃とは言うまでもなく才能があるよ」と、自身を取り巻く環境が本作を作るきっかけだったと語る。
さらに劇中では、最大の挫折を経験したマックィーンが、メーターや新たな相棒クルーズら仲間に支えられながら「再起をかけて走り続けるのか、それとも異なる新たな道を選ぶのか?」という決断を迫られる。そんな人生の決断に、フィー監督は「世界中のどんな人も、自分よりも才能あるもっと若い人がやって来た時に、マックィーンと同じ感情を持つと思う」と、多くの人が共感できる結末になっていると説明する。これまでの『カーズ』にはないリアルなテーマに誰もが共感できること間違いなし。マックィーンに待ち受けるのは夢の続きか? それとも新たな道か? シリーズ史上最も泣ける“大人『カーズ』”は、2017年7月15日から日本公開スタート。
◎『カーズ/クロスロード』予告編
https://youtu.be/uuLDkDWXe1M
◎作品情報
『カーズ/クロスロード』
2017年7月15日(土)より全国公開
監督:ブライアン・フィー
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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