2017/06/02
ミュ-ジカル「魔女の宅急便」公開舞台稽古が1日、東京都内で行われ、出演者の上白石萌歌、阿部顕嵐、岩崎ひろみ、横山だいすけ、藤原一裕(ライセンス)、白羽ゆりが出席した。
本作は、1989年にスタジオジブリによってアニメ-ション映画化もされた、角野栄子氏による同名児童書が原作。1993年~1996年に故・蜷川幸雄さんの演出でミュ-ジカル化され、今回は若手新進気鋭の制作スタッフチ-ムによる新脚本、新演出のミュ-ジカルとして生まれ変わった。
主人公・キキ役の上白石は「きょう初めて全部の場面を通してお芝居して、気持ちもすごくつながったし私自身も舞台の上で成長しているような気がしました」と手応えを語り、初日公演では「もっと楽しめるんじゃないかと思います」と期待。トンボ役の阿部は「皆さんに支えていただき、学ばせてもらっています。初めてのことだらけで戸惑いも。(出番のないときは)舞台の横から見て、皆さんのいろいろなところを盗んでいます」と明かした。
普段立っているジャニ-ズでのステ-ジと比べ、最も意識したのは「着替え。普通に楽屋の前とかで上の服を脱いじゃうので、なるべく控えようかと思っています。周りの目は気にしなかったので、気を抜くとくせが出てしまう」と苦笑したが、さっそく横山から「さっき脱いでいたよ」とつっこまれた。
2人は稽古期間中は舞台を降りても“キキ”と“トンボ”の状態でいるように心がけていたといい、上白石は「いろいろと相談をしていると仲良くなっちゃうので、初々しさをどうやって出そうかな」と考え、毎日名前を名乗りながら「初めまして。よろしくお願いします」というあいさつを継続。阿部も「今までやってきたことを信じて。舞台上ではキキちゃんの心を揺さぶらないとな、と思っています」と意気込んだ。
今年3月まで9年間にわたってNHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」でうたのおにいさんを務めた横山は「新しい環境の中でキャスト・スタッフの皆さんとご一緒することができて毎日楽しい稽古です」と充実感をのぞかせ、「外ってこんな感じなんだと新鮮な気持ちで取り組めました。うたのおにいさんから今回はお父さんの役。キキちゃんの演技を見ながら、お父さんとしてどういればいいか考えています」と“父性”を育ててきたという。
また、パン屋の主人・フクオ役の藤原は「しゃべっていいですか? 劇中では一切しゃべらないので。咳払い一回だけで、2時間通してボディ-ランゲ-ジしています」と笑いを誘い、稽古期間中に第1子となる女児が誕生したことから「プライベ-トでも劇中でも生まれまして。自然体でお父さんになったので役作りの苦労はなかった。プライベ-トとこんなにシンクロすることがあるんだと思った」語っていた。
エンタメ OVO
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