2017/05/12
舞台「ダニ-と紺碧の海」の公開舞台稽古が12日、東京都内で行われ、出演者の松岡昌宏、土井ケイト、演出の藤田俊太郎氏が稽古後の囲み取材に応じた。
劇作家のジョン・パトリック・シャンリィが1983年に書いた本作は、大都会の片隅で生きる男女を描いた会話劇。
松岡は、繊細な故に傷つきやすく、心の痛みを暴力によって吐き出すため、他人となかなか理解し合えない孤独な男ダニ-を演じ、土井は過去に犯した罪を悔やんで“自分は幸せになれない”と心を閉ざしている女ロバ-タを演じる。
初の2人芝居に挑む松岡は「ずっとしゃべりっぱなし。夫婦漫才みたいな感じ」と苦労をにじませつつも、初日を目前に控え「余計なことはせず稽古場でしっかり作り上げたことを本番で出せたら」と語った。
また「体には結構くるんですよ。そんなに動く芝居でもないのに、やっぱり怒鳴ったり、力が入っているのか、節々にきます。これから見てくれる方も節々には気を付けてください」と語り、笑わせた。
舞台では、お互いに似た部分を感じ取ったダニ-とロバ-タが引かれ合って行く様子が描かれる。一度はダニ-の愛を受け入れたロバ-タだったが、翌朝、態度を急変させて、ダニ-を困惑させる。
ロバ-タはいわゆる“大変な相手”だが、「もしご自身だったらどう対応する?」という質問に、松岡は「速攻シカトしますね」とニヤリ。
それでも「大変な女性って(一部の男性は)好きでしょ? そこが面白いからこうして(物語の)題材になっている」と冷静に分析し、「大変な者同士がくっつくとこういうことになるんだと思った。分かりやすく言うと、2、3歳の子どものけんか。喜怒哀楽がはっきりしていて、思ったことははっきり言う。駆け引きも隠し事もないけど、毎日これだったらときっと大変だと感じました」と語り、苦笑いを浮かべた。
また、劇中のプロポ-ズシ-ンにちなんで「もし松岡さんから『結婚してくれないか』と言われたらどうする?」と聞かれた土井は「もう、そんなことになったら『ぜひ』と即答ですよね」とノリノリでコメント。
稽古を通じて松岡から学ぶことは多いそうで「ダニ-という役は松岡さんが演じているからこそ、愛すべきキャラクタ-になっている。感動的で、毎日とても勉強になります」と語った。
舞台は13日~21日、都内、紀伊國屋ホ-ルで上演。
土井ケイト(左)と演出の藤田俊太郎氏
エンタメ OVO
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