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2017/05/02

ムッシュかまやつさんお別れ会に1000人参列 ザ・スパイダ-ス10年ぶりに再結成

 すい臓がんのため3月1日に亡くなったムッシュかまやつさん(享年78)のお別れ会が2日、東京都内で営まれ、発起人に名を連ねた田辺エ-ジェンシ-代表取締役社長の田邉昭知氏、堺正章、井上順、井上堯之、大野克夫、加藤充、吉田拓郎、松任谷由実、武部聡志、森山良子のほか芸能関係者ら1000人が参列した。
 祭壇には、赤いバラと白いカ-ネ-ションで作られた、かまやつさん愛用のギタ-「VOX Mark VI(Made in England)」があしらわれ、5000本以上のトルコキキョウやカ-ネ-ション、ユリ、かすみ草で周囲を彩った。2009年に撮影されたというレコ-ディング時のかまやつさんの遺影と愛用のギタ-なども飾られた。
 かまやつさんが所属したザ・スパイダ-スは10年ぶりの再結成となり、田邉氏、堺、井上順、井上堯之、大野、加藤によるオリジナルメンバ-がステ-ジに登場。1曲目の「フリフリ」を演奏すると、堺は「ザ・スパイダ-スでございます。本当にたくさんのお客さまに集まっていただいて。現役時代でもこんなにお客さまが集まったことはありません」と笑いを交えてあいさつした。
 続いて「この会はかまやつひろしを“しのぶ会”ということにはなりません。まだまだそこまで時間がたっていないような気がします。まだまだ僕らには未練が残っているので、“お別れの会”とも言えません。“かまやつひろしと共に”という意味合いで、この会を進めさせていただきます」と語ると、故人とゆかりのあるア-ティストたちによる“コンサ-ト”が始まった。
 松任谷が「中央フリ-ウェイ」を歌うと、「(かまやつさんは)いる、ここにいる。かまやつさん、『イエ-イ!』って言って」と袖で涙を拭いながらかまやつさんに呼び掛けた。
 いとことして晩年まで交流があった森山も「ご飯を食べに行っても大きい声で口ずさんでいました。いつも音楽を身近に置いている彼なので、今日はこの曲を一緒に歌おうと思いました」と「マック・ザ・ナイフ」を歌った。
 その後は、再びザ・スパイダ-スが“ムッシュに捧げるメドレ-”として「サマ-ガ-ル」「ノ-ノ-ボ-イ」「バンバンバン」を披露し、呼び掛けに応じてステ-ジに登壇した内田裕也、ミッキ-・カ-チス、ミッキ-吉野、南こうせつ、THE ALFEE、Char、つのだ☆ひろ、夏木マリ、斉藤ノヴ、藤井フミヤ、ヒロミ、木梨憲武らと共に、会場全員で「あの時君は若かった」を歌い故人を見送った。
 最後はスポットライトに照らされたスタンドマイクが1本ステ-ジに置かれ、「どうにかなるさ」を歌うかまやつさんの歌声が会場に響きわたった。