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2017/04/25 11:00

名ソングライターの見事な表現力に惹きこまれる、ジュリア・マイケルズ「イシューズ」(Song Review)

 米アイオワ州出身の23歳、注目の女性シンガー・ソングライター、ジュリア・マイケルズのデビュー曲「イシューズ」が最新の全米ソング・チャート(2017年4月29日付)で12位まで上昇し、TOP10入り目前となっている。英国(UK)チャートでは既に10位にランクインし、ノルウェーやデンマークではTOP3入りを果たすヒットを記録している。

 ジュリア・マイケルズ名義としてリリースするのは、この曲「イシューズ」が初めてだが、これまでにフィフス・ハーモニーやデミ・ロヴァート、グウェン・ステファニー、ジェイソン・デルーロ、ケリー・クラークソンなど、大物アーティストたちのアルバムに楽曲を提供してきたキャリアを持つ。知名度を上げたのは、2015年にリリースした、セレーナ・ゴメスの「グッド・フォー・ユー」と、ジャスティン・ビーバーの「ソーリー」の2曲の制作に参加したこと。どちらも、全世界で大ヒットを記録した。

 その「グッド・フォー・ユー」のようなミステリアスな感覚と、「ソーリー」に通ずるフューチャー・ガラージのような重量感あるデジタルサウンドが特徴的な「イシューズ」。歌唱力が飛びぬけているわけではないが、個性的な声質とファルセットを上手く使ったボーカルを、見事サウンドにマッチさせている。彼女は、影響を受けたアーティストにフィオナ・アップルやローラ・マーリングといった、個性的なシンガーを挙げていて、そういった影響が曲に現れていることも確か。

 歌詞の内容は、お互いが抱えている問題を2人で共有しようというもの。シンプルだが、見事な表現力に惹きこまれる。プロデュースは、リアーナやザ・ウィークエンドなどを手掛けるベニー・ブランコと、そのリアーナの「ダイヤモンズ」や、ケイティ・ペリーの「ファイヤーワーク」などのNo.1ヒットを送り出した、スターゲイトが担当。制作は、ジュリア・マイケルズ、ベニー・ブランコ、スターゲイトに加え、ブリトニー・スピアーズやマルーン5などを手掛けるジャスティン・トランターが参加している。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「イシューズ」
ジュリア・マイケルズ
2017/1/13 RELEASE
https://itun.es/jp/tsyehb?i=1192330824

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