2017/04/11
性・生殖に関する医療サービスNPO、プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)を支援する為、ビョーク、フー・ファイターズ、ジョン・レジェンド、メアリー・J.ブライジ、コモン、ボン・イヴェール、スリーター・キニー、セイント・ヴィンセント、チャーチズ、ファイスト、ローリー・アンダーソン、エステル、エリオット・スミス、ザ・ナショナルなど多数のアーティストが『7インチ・フォー・プランド・ペアレントフッド』と題された7インチ・シングルのボックス・セットに新曲や未発表音源を提供した。
トランプ政権による同NPOへの資金援助停止の動きを受けて企画されたこのコンピレーションには、全てのアーティストが無償で参加し、全ての収益が寄付される。プランド・ペアレントフッドは、米国に約650箇所ある医療センターで、毎年約250万人の女性や男性や若者に性・生殖に関する医療サービスを提供している。
このプロジェクトにはミュージシャンの他にも、サラ・シルバーマンなどの有名コメディアン、マーガレット・アトウッドなどの作家や活動家、そして多数のヴィジュアル・アーティストも参加している。
『7インチ・フォー・プランド・ペアレントフッド』は今後数週間のうちにデジタル・フォーマットで数回に分けてリリースされ、デジタルまたは7インチのアナログ盤での一括購入のプレ・オーダーも始まる。各シングルには独自のアートワークが施され、音楽/コメディ/朗読が収録される。
作品のリリースに先駆け、ジョン・レジェンドとセイント・ヴィンセントがミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」をリハーサルしているところへ、俳優のザック・ガリフィアナキスが乱入するというコメディ動画が4月10日に公開された。今後もこの運動を推進する目的で動画が公開される予定で、女優のクリステン・スチュワートが監督したチャーチズのビデオも含まれる。
この企画は、ザ・ナショナルのフロントマン、マット・バーニンガーとマネージャーのブランドン・リードが、2016年11月に行われた米大統領選挙の結果が出た直後から相談し始めたことが発端だったという。「(トランプが)これから真っ先に攻撃するものは何だろうって考えた時に、プランド・ペアレントフッドが上位に来ることは火を見るよりも明らかだった。音楽業界で仕事をしている僕たちの多くは安定していないし、健康保険もないし、プランド・ペアレントフッドを頼りにしているから、そこからアイデアを実現していったんだ」とリードが米ビルボードに語った。
チャーチズ、エステル、ファイスト、スリーター・キニー、そしてレジェンドとセイント・ヴィンセントのデュエットなど、多くのアーティストは新曲をプロジェクトに提供した。一方、ビョーク、ヘラド・ネグロ、ボン・イヴェールなどは既発表曲のレア・テイクや、発表しているがあまり知られていないような楽曲を提供している。
すでにかなりのビッグ・ネームが参加しているこのプロジェクトだが、許可がおり次第発表されるメジャー・アーティストがさらに数名いるとのことだ。
◎「Lovin' You」(Cover by John Legend, St. Vincent & Zach Galifianakis)
https://youtu.be/5lU_M6Ewt58
◎7-Inches for PPによる投稿
https://twitter.com/7inchesforpp/status/851479226977067012
A series of vinyl records made by people who believe that access to health care is something that should be fiercely protected #IStandWithPP pic.twitter.com/OH6V8odkXM
— 7-Inches for PP (@7inchesforpp) April 10, 2017
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