2017/03/27
2017年3月25日にポール・マッカートニーがBBC Radio 6のマット・エヴェリットとの最新インタビューに応じ、「今ニュー・アルバムを作っている真っ最中で、すごく楽しいんだ」と新作を制作中であることを明かした。リリース日はまだ明らかにされていない。
「2年前にアニメ映画の楽曲を作った時に初めて一緒に仕事をしたプロデューサーとまた仕事をしてるんだ」とプロデューサーのグレッグ・カースティンについて話したポールは、「彼はあれからベックとアルバムを作って(【グラミー賞】の)<年間最優秀アルバム>を受賞して、次にアデルと仕事をして<年間最優秀楽曲>と<年間最優秀レコード>、そして<年間最優秀プロデューサー>も受賞したんだ。だから僕の唯一の心配事は、世間に“おいおい、ポールが時の人を選んでるよ”って思われることなんだよね。こういうことは一番悪い方向に考えがちじゃないか。でも彼は素晴らしいんだ。グレッグには音楽の才能があって、彼と一緒に仕事をするのが楽しいんだ」と説明している。
3月24日に1989年の『フラワーズ・イン・ザ・ダート』のリマスター版を再発したポールは、エルヴィス・コステロとのレコーディング・セッションの未発表デモ音源を収録したことについて、コステロとの楽曲制作はジョン・レノンとの作業に通じるものがあったと語った。「(曲の)書き方なんて100万通りくらいあって、今はもっと増えてきてるから、そのことを最近ますます強く感じるようになった。でも僕のやり方はずっとジョン(・レノン)と一緒に、互いに向かい合ってやっていたんだ、ホテルのベッドルームとかのツインベッドの上で、アコースティック・ギターを持って。お互いにただ見つめ合ってさ。彼が何かを考え出して、僕が何かを考え出して、お互いから派生させて行くんだ」と彼はザ・ビートルズ時代の楽曲制作について明かした。
新しいボックス・セットのデモ音源は緊迫した制作過程においてレコーディングされたものだと彼は説明し、「デモ音源は最終的に発表した完成品よりも活気が合って生き生きしているという意見に僕も賛成している部分があったんだ。だからパッケージに収録できたのは嬉しかったよ」と話している。
一方、カニエ・ウェストとの仕事は実験的な側面が大きかったという。「2本のアコギを使うことはないことだけは分かっていたから、何が起きるか全く予想できなかった。“まあ、駄目もとでやってみるか”って思ってたよ。条件を一つだけみんなに伝えていたんだ、“なあ、これがどうしてもうまくいかないって僕らが、僕が感じたら、誰にも言わないことにしよう”って。だから“どうなってもいいや。彼がどう出るか見てみよう”という気持ちで臨んだんだ」と彼は心境を明かしている。
ポールはまた、先日亡くなった故チャック・ベリーに敬意を表し、ザ・ビートルズの音楽にも大きな影響を与えた彼について、「僕たちが彼の故郷のセントルイスで公演を行った時に観に来てくれて、楽屋を訪問してくれたんだ。彼に会うことができて、“あなたのファンです”と伝えることができて嬉しかった」と思い出を語った。
ポールはインタビューの最後に日本ツアーについて話したが、追加公演の有無について彼の代理人に米ビルボードが問い合わせたがコメントはなかった。
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