2017/03/13 17:53
今年デビュー25周年を迎えた英マンチェスター出身バンド、テイク・ザットが10年ぶりに日本のインタビューに答え、3月24日リリースのニュー・アルバム『ワンダーランド』について語った。
テイク・ザットが最後に日本のメディアに登場したのは、『ビューティフル・ワールド』(2006)のプロモーション来日時。それから約10年、ようやく25周年という記念すべき年をきっかけに、メンバーは新作『ワンダーランド』を引っさげて、世界に向けた活動を行うことを宣言したのだ。そして今回、日本に向けての電話インタビューも実現。メンバーのゲイリー・バーロウは、「長い空白が生まれた理由をぜひクリアにしておきたいんだけど、UKのレコード会社が、10年間、僕らを日本に行かせてくれなかったんだよ!(笑) だからみんな、悪いのは僕らじゃないからね! でも、近いうちに日本に行くつもりだから。……ここでそう宣言しちゃったからには、実現させないとまずいね」と冒頭から嬉しい発言。
そして、「素晴らしい旅をしてきたよ。25年間も一緒にやってこれたなんて、僕らはものすごくラッキーだったし、今もこれまで以上に楽しんでいるよ。最初の数年間よりも、再結成後のほうがより楽しい。そしていまだにこうして活動を続けていて、ニュー・アルバムも控えているわけだから、本当にハッピーだ。『ワンダーランド』というこのアルバムの仕上がりにも、すごく満足している。だからテイク・ザットの世界では何もかもが順調だよ」とハワード・ドナルドはデビューからの25年を振り返る。続けてマーク・オーエンは、「今、色んなことが起きているんだ。この間ロビーとも一緒に歌ったしね。こっちで放映されているテレビ番組(※今年1~2月にBBCで放映された『Let It Shine』)でのパフォーマンスに、ロビーが加わったんだ。その番組で僕らは新しいグループを探していて、ミュージカルの企画を進めている。つまり、アルバムとツアーとミュージカルが今年は控えているっていうわけ。だから本当に、お祝いの1年になりそうだよ。」と元メンバーであるロビー・ウィリアムズとの共演についても語った。
『ワンダーランド』というタイトルに込められた今回のテーマについて、「複数の要素があるんだけど、色んな意味で、僕らの生き方に由来しているんじゃないかな。テイク・ザットでの活動を通じて、僕らは世界中を旅して、日本みたいに素晴らしい場所を訪れることができた。そして旅先で触れた、その場所特有のテクスチュアを、自分たちの世界に取り入れてきた。だからアルバムを『ワンダーランド』と命名するのが、しっくり感じられたんだよ」と話したのはマークで、彼がこのタイトルにひらめきを覚え、2人に伝えたとのことだ。
アルバム・ジャケットについても、「これもやっぱり、今言ったテクスチュアに関係していると思う。今年は僕らがすごくエキサイトしていることがあって、1993年以来初めてアナログ盤でもアルバムをリリースするんだよ。随分久しぶりなんだ。そして、このアルバムのレコーディングの大部分は、ニューヨークにあるエレクトリック・レディ・スタジオで行なった。ここはジミ・ヘンドリックスが所有していたスタジオで、ジミが名曲の数々を作った場所でもある。そんなわけで、エレクトリック・レディ・スタジオでのレコーディング体験が、ジャケットに影響を与えたんじゃないかと感じているんだ」とマークは話した。
また、表題曲でありアルバムのオープニングを飾る1曲「ワンダーランド」については、「このグループを構成する全てのパーソナリティを網羅するような曲を目指していたんだ。そして同時に、音楽的にも僕らの頭の中に広がっている世界を人々に伝えているようなところがある。その世界には東洋のサウンドも、西洋のサウンドも、あらゆるサウンドが存在していて、それらすべてが“ワンダーランド”という1曲に凝縮されているのさ」と話すゲイリー。
バンドは5月からUK&アイルランド・ツアーをスタートさせる。「8週間後に始まるツアーに向けて、今まさにリハーサルを行なっているんだけど、リハーサルで得た感触が素晴らしいんだ。本当にいい感じに仕上がってきていて、ライヴを楽しみにしている」とマークが話す本ツアーでは初の試みがあり、アリーナ中央にステージを作り、360度どこからでも見ることができるパフォーマンスになるとのことだ。
◎リリース情報
New Album『ワンダーランド』
2017/3/24 RELEASE
UICP-1177 / 2,700円(tax in.)
初回生産限定フォトカード封入
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