2017/03/09
片渕須直監督作の映画『この世界の片隅に』が、第67回芸術選奨において映画部門で“文部科学大臣賞”を受賞した。
芸術選奨とは、昭和25年から文化庁が主催しており、芸術の各分野において優れた業績を挙げた人物や、新たな境地を切り拓いた人物に与えられる賞。毎年、演劇/映画/音楽/舞踊/文学美術など、メディア芸術の11部門で表彰されている。本作の受賞理由として「綿密な映像・音響設計で映画ならではの深い感動を観客に体験させる」ことや、「戦争を知らない世代が戦争の恐怖とともに、世界の片隅にある何気ない日常の大切さ、そして希望までを観る者に静かに感じさせる」ことなどが挙げられた。
また、受賞について片渕監督は「日本映画全体の中でアニメーションが高く評価されていること自体が嬉しいですし、いろいろな方向性や技法を用いた作品が多々ある中で、こうして認めていただけたことがありがたいです」と喜びを語っている。なお、本作は3月3日に行われた第40回日本アカデミー賞で、“最優秀アニメーション作品賞”も受賞しており、現在もロングラン上映中だ。
◎公開情報『この世界の片隅に』
監督・脚本:片渕須直
声出演:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 / 澁谷天外
原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)
企画:丸山正雄
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
音楽:コトリンゴ
プロデューサー:真木太郎
製作統括:GENCO
アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
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