2017/02/01
世界から熱狂的な支持を受けるコンテンポラリー・ゴスペル、の最重要人物の一人、カーク・フランクリンの5年ぶりとなる来日ツアーが1月31日、六本木・ビルボードライブ東京で幕を切った。
今年度グラミー賞の「ベスト・ゴスペル・パフォーマンス賞」、「ベスト・ゴスペル・アルバム賞」の2部門にノミネートされ、さらに「ベスト・ラップ・パフォーマンス賞」、「ベスト・ラップ・ソング賞」にノミネートされているカニエ・ウエストの「Ultralight Beam」にも客演しているほか、昨年大躍進を遂げチャンス・ザ・ラッパーのアルバム『Coloring Book』にも参加し、各方面から大きな注目を集めているカークのパフォーマンスを一目見ようと、会場は年齢を問わず多くのファンで埋め尽くされた。
大きな歓声に迎えられて小走りでオン・ステージしたカークは、序盤からエンジン全開でダンスやコール&レスポンスを交えながらステージを縦横無尽に動き回り、オーディエンスを至福のゴスペル・ワールドに惹き込んでいく。クワイアに所属しているオーディエンスも多く、コールに対するレスポンスの良さは過去の公演でも証明済みだが、5人のシンガー、強靭なバンドを先導しながらも、しっかりとオーディエンスを巻き込むカークのパフォーマンスはやはり圧巻の一言。セットリストは”歌える”楽曲が並び、ショーが進むにつれ、オーディエンスもカーク・ファミリーの一員としてショーに参加している高揚感が湧き出てくる。会場が一体となって大合唱が生まれた瞬間、”歌の力”そしてゴスペル音楽の真髄を全身に浴びる至福の体験となった。
90分に及んだショーを通して、歌だけでなく、最前列のファンにサインをしたり、客席を練り歩いたり、オーディエンスをステージに上げ一緒に踊ったりと…様々なコミュニケーションを図り、来日公演を心から楽しんでいる姿も印象的だった。「(前回の来日から)もう5年だよ。日本に戻ってこられて本当にうれしい。」カークの放ったこの言葉には嘘偽りはない。
来日ツアーは今後、2月2日までビルボードライブ東京、2月3日、4日にはビルボードライブ大阪で開催される。冬の寒さを吹き飛ばすパワフルな”歌”と”喜びに満ちた”ステージは見逃せない。
◎カーク・フランクリン公演情報
ビルボードライブ東京 2017年1月31日(火)~2月2日(木)
公演詳細:https://goo.gl/E9zzzc
ビルボードライブ大阪 2017年2月3日(金)~2月4日(土)
公演詳細:https://goo.gl/FZfxLX
Photo:Masanori Naruse
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