2017/01/16
今年バンド結成20周年を迎える京都在住の3ピース・ロック・バンド10-FEETが主催する大型イベント、【東日本大作戦番外編】が宮城県・ゼビオアリーナ仙台で1月14日、15日の二日間にわたって開催された。
当日は、寒波の到来をも吹き飛ばす、2日間で10,000人以上のファンが集結。ヤバイTシャツ屋さんがトップバッターを務めて二日間の幕が開くと、その後はNUBO、ROTTENGRAFFTY、G-FREAK FACTORY、Ken Yokoyama、MAN WITH A MISSIONへとバトンが繋がれ、主催者である10-FEETがトリとして登場。「super stomper」では、MAN WITH A MISSIONから2匹のゲストが登場し、ステージ上からフロアまで走り回り大騒ぎに。また、Vo/GのTAKUMAは「♪東日本大作戦番外編、まだ初日が終わってないというのに、いつになるやわからんけれども、もうすでに、またやりたいなと思ってます~」と節をつけて歌い、「この東北でこうしてバンド仲間に会えること、そして東日本のみんなにこういう形で音楽を介して会えること、関西や四国、九州からも人が東北に集まること、全部意味があるんじゃないかな、何よりも楽しいんじゃないかなと思ってます」と語ると、場内は暖かい拍手と歓声に包まれた。
その後、2月1日リリースのシングルからも「ヒトリセカイ」を披露、さらにROTTENGRAFFTYのN∀OKIとNOBUYAをゲストに迎えて「その向こうへ」を力強く響かせた。アンコール・ラストの「風」で場内は暖かな空気に包まれると、TAKUMAは「照れずに助け合おう、何かあればすっ飛んでいくし、京都でなんかあった時は助けてや」と真摯な言葉を残し、一日目を締めくくった。
寒さは厳しいものの青空の広がった二日目は、SUPER BEAVERの真っすぐなライブからスタート。そこからNAMBA69、WANIMA、東京スカパラダイスオーケストラ、SiM、サンボマスターへとバトンは繋がれると、締めくくりはやはり10-FEETだ。のっけから「STONE COLD BREAK」で飛ばすと、すぐさま「1sec.」を投入、フロアはダイバーの嵐となった。TAKUMAは「行こか。ほんまの強さっちゅうのは、倒れへんことやないで。倒れても倒れても、何回でも起き上がることが、ほんまの強さや。」と語り、「その向こうへ」に繋ぐ。さらに、「優しさは、想像力やで。失恋したヤツが相談してきたら、自分が失恋したときのことを思い出して話をしてあげることやねんな。寂しいときも病気してるときも、悔しい思いしてるときも一緒。想像力やと思うねん。相談に乗ってあげたとき、自分が強くなくても、優しくなくても、ここぞってときは役者やってでも、そいつがほしがってるもん残していかな。友達やったら、仲間やったら、それぐらいのことは照れずに恥ずかしがらずにできるようになりたいな、と思います」と語ると「シガードック」を歌った。
「2011年の4月11日に岩手に届けた曲です」と曲の途中でTAKUMAが語った言葉に、この歌の意味を改めて噛み締めたオーディエンスも多かったかもしれない。一日目とは異なるイントロ・アレンジで新曲「ヒトリセカイ」を聴かせると、その後はアクセルを踏みっぱなし。「4REST」、「RIVER」と畳みかけて本編が終了。アンコールは、ファンにはおなじみの「TRUE LOVE」のカバーをKOUICHIが披露、続く「アンテナラスト」では歌い出しから合唱が起こり、この曲が早くもライブ・アンセム化していることを印象付けた。TAKUMAは大きな声で「オマエら、あと何年生きれんねん。10年か20年か、50年か。みんな最後、死んじゃうんやぞ。限られた時間、恥ずかしがってる場合じゃないぞ。勇気を出せ、勇気を出せ。限られた時間、しぶとく生きて生きて生きて、思いっきり勇気を出して生きるぞ!」と叫びを叩きつけ、本当のラストを、無数のタオルが舞う「CHERRY BLOSSOM」で締めくくると、満員のゼビオアリーナには5,000人以上の笑顔が咲き誇った。
東日本大震災以降、被災地に支援物資を届ける【ふとん大作戦】や被災地域をツアーで廻る【東日本大作戦】をはじめとする復興支援活動を継続的に行なってきた10-FEET。その意志に賛同した12バンドと10-FEET、そして合計10,000人以上のお客さんとが目一杯の笑顔や涙、汗にまみれた二日間は、本当に幸せな時間だった。また、終演後は【東日本大作戦番外編】が一時Twitterのトレンドワード・ランキング2位に入る盛り上がりを見せた。
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