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2017/01/15

ムーの抜群の歌唱力が光る、スネイクヒップスによる最新のエレクトロ・ポップチューン「ドント・リーヴ」(Song Review)

 スネイクヒップスは、オリバー・リー、ジェームス・カーターの2人から成る、イギリス・ロンドンを拠点に活動する、エレクトロ・デュオ。これまでに5曲のシングルと2枚のEP盤をリリースしていて、2015年にリリースした2ndシングル「オール・マイ・フレンズ」は、本国UKで5位、オーストラリアで3位、ニュージーランドでは最高位2位をマークする、大ヒットを記録した。

 「オール・マイ・フレンズ」は、注目の新星R&Bシンガー、ティナーシェと、人気ラッパー、チャンス・ザ・ラッパーがゲストに、3rdシングル「マネー・オン・ミー」では、【第59グラミー賞】で<最優秀新人賞>にノミネートされているR&B/ヒップホップ・シンガー、アンダーソン・パークが参加した。そして、2016年夏に発売された4thシングル「クルエル」は、元ワン・ダイレクションのゼインがヴォ―カルを務め、モニター越しに歌うミュージック・ビデオが話題となった。

 2017年1月6日に発売された最新シングル「ドント・リーヴ」は、エレクトロ・ポップ界期待の新星、MØ(ムー)がフィーチャリング・ゲストとして参加した、ミッドテンポのエレポップで、ここ最近のヒット曲でいうと、ザ・チェインスモーカーズの「クローサー」や、DJスネークの「レット・ミー・ラヴ・ユー ft.ジャスティン・ビーバー」などを意識したようなナンバーだ。ゼインのNo.1ソング「ピロウトーク」とも、どこか重なる。

 ムーは、メジャー・レイザーとDJスネークがタッグを組んだ、2015年リリースのシングル「リーン・オン」に抜擢され、独特な声質が大きな注目を集めた、あのヴォーカリストだ。2016年には、メジャー・レイザー、ジャスティン・ビーバーとタッグを組んだ「コールド・ウォーター」が主要各国でTOP3入りを果たし、大ヒットしたのも記憶に新しい。

 「ドント・リーヴ」は、ムーのヴォーカルが最大限に活かされた、ヴォーカル色の強いナンバーで、特にサビの高音は、一度聴いたら耳から離れない中毒性がある。離れようとする恋人に「行かないで」と呼びかける声を、見事に表現しているムーの歌力は凄い。デジタル色が強いイメージだったが、この曲で、あらためて彼女の歌唱力が評価されるのではないだろうか。

 制作は、スネイクヒップスの2人とムー、プロデューサーには、フィフス・ハーモニーやゼイン、テイク・ザットなどを手掛けるキャス・ローが担当している。既にニュージーランドのヒートシーカーズ・チャートでNo.1を獲得していて、今後、各国でヒットを記録することが予想される、最新のエレクトロ・ポップチューンだ。全米でのチャートインにも期待したい。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
「ドント・リーヴ」
スネイクヒップス&MØ(ムー)
2017/01/06 RELEASE
デジタル配信
https://goo.gl/arpSql

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