2017/01/04
ペンタトニックスのクリスマス・アルバム第二弾『ペンタトニックス・クリスマス』が、2週目のNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
先週、週間セールス20万枚を突破し、登場9週目で首位に輝いた、『ペンタトニックス・クリスマス』。売上はダウンしたが、今週も10万枚を突破するセールスを獲得し、2週連続のNo.1をマークした。また、2014年リリースのクリスマス・アルバム第一弾『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』も、今週9位に、引き続きランクインしている。
先週の15位から7位にランクアップした、トゥエンティ・ワン・パイロッツの『ブラーリーフェイス』や、19位から8位に返り咲きを果たした、10位の『スーサイド・スクワッド』のサントラ盤など、大きく売上を伸ばしたアルバムが多かったのは、毎年、クリスマス・シーズンに開催される、通販サイトamazonや、配信サイトiTunesストアなどでのセールによるもの。TOP10以下でも、このクリスマス・セールで売上を伸ばしたアルバムが上昇している。
2016年12月25日に亡くなった、英国出身のシンガー、ジョージ・マイケルのアルバムは、2006年リリースの『トゥウェンティ・ファイブ』が12位に、1987年のソロ・デビュー作『フェイス』が18位に、ベスト盤『レディース・アンド・ジェントルマン...ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル』が、84位に、それぞれリ・エントリーを果たした。また、1984年に発売されたワム!の2ndアルバム『メイク・イット・ビッグ』(1985年間4位)も、168位に再登場している。
今週は新作のリリースが少なく、TOP50位内に初登場した新作は2作のみ。16位にデビューした、テネシー州出身の人気ラッパー、ヨー・ガッティの『ホワイト・フライデー(CM9)』は、通算12作目のミックステープで、告知(宣伝)はほぼされないまま、12月23日にサプライズ・リリースされた。ゲストには、カニエ・ウェストやDJキャレド、2チェインズなど人気ラッパーたちが参加している。
35位には、2013年デビューのヒップホップ・デュオ、ラン・ザ・ジュエルズの3rdアルバム『ラン・ザ・ジュエルズ3』が初登場。2014年リリースの2ndアルバム『ラン・ザ・ジュエルズ2』で獲得した、最高位50位を大きく上回り、彼らの人気が拡大していることを物語った。基盤はヒップホップだが、ロックやファンクのテイストもあり、幅広い層に支持されている実力派グループだ。
【第59回グラミー賞】のノミネート作品も、1月中にランクアップすることが予想される。<年間最優秀アルバム>にノミネートされている、ドレイクの『ヴューズ』(9位)やアデルの『25』(17位)、ビヨンセの『レモネード』(38位)、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』(63位)は、クリスマス・セールを受けて、それぞれ順位を上げている。
もう1作のノミネート作品、スターギル・シンプソンの『ア・セーラーズ・ガイド・トゥ・アース』も、これからランクアップするだろう。本作は、2016年4月にリリースされた3rdアルバムで、当初、自身初の首位獲得が期待されていたが、リリース週にプリンスの訃報が届き、初のNo.1獲得には至らなかった(最高位3位)。しかし、【グラミー賞】で<年間最優秀アルバム>を受賞することがあれば、1年越しの首位獲得も期待できるだろう。【第59回グラミー賞】は、日本時間2月13日に開催(放送)される。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、4日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ペンタトニックス・クリスマス』ペンタトニックス
2位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
3位『24K・カラット』ブルーノ・マーズ
4位『4・ユア・アイズ・オンリー』J.コール
5位『ハミルトン』サウンドトラック
6位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
7位『ブラーリーフェイス』トゥエンティ・ワン・パイロッツ
8位『ヴューズ』ドレイク
9位『ザッツ・クリスマス・トゥ・ミー』ペンタトニックス
10位『スーサイド・スクワッド』サウンドトラック
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