2017/01/01
ついに2017年の幕が開けた。年始からジェフ・ベック、ガンズ・アンド・ローゼズ、ジャーニー、サンタナ、ドゥービー・ブラザーズ、スティーヴン・タイラーなどビッグ・アーティストの来日ラッシュが続く。そんな2017年にアニバーサリーを迎える3つのレジェンド・バンドを紹介したい。
まずは結成40周年。1977年にロサンゼルスの名うてのセッション・マンたちによって結成されたTOTO。「アフリカ」「ロザーナ」などの大ヒット曲でAORブームを牽引、日本でも絶大な人気を誇る彼らが今年で結成40周年を迎える。TOTOとしての活動以外にも、メンバーそれぞれが著名なアーティストのバンドメンバーに名を連ねるなど、一流セッション・マンとして活躍を続けてきた彼ら。2000年代に一度は解散を宣言したものの、難病を患ったバンドのベーシスト、マイク・ポーカロ救済のため、メンバーは活動を再開。ポーカロは2015年に闘病を終え旅立ったが、その悲しみを乗り越え、バンドは今日まで歩み続けている。昨年3月には来日公演もおこない、さらに秋にはスティーヴ・ルカサーがリンゴ・スターのバンドメンバーとしてふたたび来日を果たしているが、TOTOはすでに、2017年夏のヨーロッパツアー開催を発表済み。コンスタントに来日公演をおこなってくれるバンドだけに、その知らせもそう遠くはなさそうだ。
そして、結成40周年を迎えるバンドがもう1組。80年代からハードロック・シーンをリードしてきたデフ・レパードだ。1987年『炎のターゲット』で世界的大ブレイクを果たし、続く『ヒステリア』『アドレナライズ』が全米ビルボードNo.1に輝くなど、商業的にも大成功を収めた。ハードロック/メタル系のバンドのなかでは珍しくメンバーチェンジの少ないバンドであるが、ドラマーのリック・アレンの左腕切断、ギタリストのスティーヴ・クラークの死去、そして近年はクラークの後任ギタリストであるヴィヴィアン・キャンベルのがん闘病など、彼らもまた、幾多の困難や悲しみを背負い、乗り越えながら40年という節目の年にいたっている。
最後に、今年で結成50周年を迎えるバンドを紹介したい。1967年結成、当時イギリスを席巻したブルース・ロック・ブームに乗って登場し、70年代後半にはポップ路線に転向、『噂』『牙(タスク)』などのヒット作を連発し、世界的に成功を収めたフリートウッド・マック。この半世紀の間には、メンバーチェンジや私生活での薬物依存問題、メンバー各自がソロで成功を収めたことによるバンド活動の停滞など、何度も解散の危機が訪れた。しかし近年、ふたたび黄金期のメンバーでワールドツアーをおこなうなど、精力的な活動が目立ちはじめ、新作のレコーディングが進行中との話も。各自ソロ活動もおこなっており、2016年こそ目立った活動はなかったが、結成50年の節目となる2017年には嬉しいニュースを届けてくれると願いたい。
移り変わりの激しい音楽シーンにおいて、ひとつのバンドを継続することは決して簡単なことではない。頂点を極めたアーティストだからこその、知られざる葛藤もあるだろう。さまざまな試練を乗り越え、歴史を重ね続けるレジェンドたちの2017年に注目したい。
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