2016/12/31
1年前の大みそか、アメリカ・ロサンゼルスの病院でナタリー・コールは静かに息を引き取った。
享年65歳。ジャズ界の偉人、ナット・キング・コールとオーケストラ歌手、マリア・コールの娘であるナタリー・コールは、1975年にR&Bシンガーとしてデビュー。デビュー曲「ジス・ウィル・ビー」がいきなり全米ビルボード6位のヒットを記録し、同年のグラミー賞で最優秀R&B女性ボーカル賞、最優秀新人賞に輝くなど、実にサラブレッドらしい、華やかなキャリアの幕開けだった。その後、薬物依存に悩まされた時期もあったが、それを克服。1991年に発表した父へのトリビュート作『アンフォゲッタブル』が全米ビルボードNo.1に輝き、ジャズ作品としては異例の大ヒットを記録した。グラミー賞の最優秀アルバム賞も受賞し、ジャズ・シンガーとしても成功を収めたナタリー・コールは、キャリアを通じてグラミー賞に21回ノミネートされ、そのうち9度の受賞を果たしている。
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