2016/12/07
ザ・ウィークエンドをかわし、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ feat.グッチ・メイン」が、4週目の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
今週のアルバム・チャートで、2作連続の首位デビューを果たした、ザ・ウィークエンドの新作『スターボーイ』。本作からの先行シングル「スターボーイ」が、アルバムのプロモーション効果を受けてNo.1を獲得すると予想されていたが、ポイントは大きく伸ばしたものの、首位を独走するレイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ」には敵わず、2位に停滞した。
しかし、本作『スターボーイ』からは、先週の39位から16位に急上昇した「パーティー・モンスター」他、TOP100位内に、アルバムに収録されている全18タイトルがランクインしている。4月にリリースされ、12週の首位をマークしたドレイクの新作『ヴューズ』も、アルバムの初登場週には、収録曲全曲が100位内にランクインした。これらは、アルバム収録曲の視聴回数(ストリーミング・ポイント)によるもので、特に若層から支持されているアーティストの新作には、ここ最近よく見られる現象だ。
先週の28位から17位へ、自身初のTOP20入りを果たしたのは、オハイオ州出身の白人系ラッパー、マシン・ガン・ケリーと、大人気ガールズグループ、フィフス・ハーモニーのメンバー、カミラ・カベロのデュエット曲「バッド・シングス」。男女のすれ違う恋模様を描いたナンバーで、テレビ番組の出演などを受け、デジタル・セールスやオーディオ・ビデオの視聴回数が、一気に上昇した。また、12月1日には2人が絡み合うミュージック・ビデオが公開されたばかりで、次週はこのビデオのストリーミング・ポイントの上昇により、さらにランクアップすることが予想される。
その他、下位から上昇しているのは、ドレイクの新曲「フェイク・ラブ」(11位)や、アレッシア・カーラの「スカーズ・トゥ・ユア・ビューティフル」(15位)、シーアとケンドリック・ラマーのコラボ曲「ザ・グレイテスト」(18位)など。2016年、大活躍だったリアーナの新曲「ラヴ・オン・ザ・ブレイン」は、順調にランキングを伸ばし、今週30位まで到達している。
クリスマス・シーズンになると毎年ランクインする、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」は、今年も23位にリ・エントリーを果たした。1994年のリリースから22年連続でランクインし続け、ワールド・セールスは1400万枚を突破している。また、この曲が収録されているアルバム『メリー・クリスマス』も、先週の83位から39位へ、一気に順位を伸ばした。
自身2作目のクリスマス・アルバム『ペンタトニックス・クリスマス』(今週2位)が絶好調のペンタトニックスは、アルバムからの先行シングル「ハレルヤ」が先週の65位から56位に上昇。クリスマス本番を迎え、マライア、ペンタトニックス共に、次週はさらにランクアップするだろう。その他にも、新旧問わず、ホリデー・シーズンならではの楽曲がランクインするかもしれない。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、7日22時以降となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「ブラック・ビートルズ」レイ・シュリマー feat.グッチ・メイン
2位「スターボーイ」ザ・ウィークエンド feat.ダフト・パンク
3位「クローサー」ザ・チェインスモーカーズ feat.ホールジー
4位「サイド・トゥ・サイド」アリアナ・グランデ feat.ニッキー・ミナージュ
5位「24K・マジック」ブルーノ・マーズ
6位「ジュジュ・オン・ダット・ビート」ゼイ・ヒルフィガー&ゼイオン・マッコール
7位「レット・ミー・ラブ・ユー」DJスネーク feat.ジャスティン・ビーバー
8位「ドント・ワナ・ノウ」マルーン5 feat.ケンドリック・ラマー
9位「ヒーゼンズ」トゥエンティ・ワン・パイロッツ
10位「ブロッコリー」D.R.A.M.
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