2016/12/07
世界中から賞賛と羨望を集めるオペラハウスの最高峰、ミラノ・スカラ座。偉大な芸術家たちの精神が息づくオペラの殿堂を歌劇場の「全貌」を鮮やかに紐解くアート・ドキュメンタリー『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』が12月23日に公開される。
芸術監督を担ったアバド、バレンボイム、ムーティのインタビュー、スカラ座を代表するディーバ、マリア・カラスの貴重な映像、ドミンゴ、パヴァロティのタイトルロール姿、そして永遠の妖精アレッサンドラ・フェリが登場するなど、綺羅星のごとくのアーティスト達からスカラ座という「場」が持つ凄みや魅力が語られる。 興味深いのは、決してこのドキュメンタリーが舞台上のスターの視点だけで語られていないところだ。過去劇場に関わった興行主や作曲家、そして出版業者の逸話など、240年の歴史の中で抱えてきた様々な側面から描き出される「スカラ座」は、あらゆる社会的側面を飲み込んできた存在として、クラシックファンならずとも興味深い内容であることは間違いない。
スカラ座のシーズン初日は、ミラノの守護聖人聖アンブロージョの日、12月7日から始まるのが伝統だ。このスカラ座の特別な日を迎えた印象を、あらゆるスター達が夢見心地に、また熱く語るのを見ているうち、帰る頃にはきっとあなたもミラノ・スカラ座に行きたくなっているはず。 『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の撮影監督ルカ・ビガッツィによる圧巻の映像美も大きな見所である『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』は、12月23日、Bunkamuraル・シネマ他全国ロードショー。
◎公開情報『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』
2016年12月23日公開
監督:ルカ・ルチーニ
撮影監督:ルカ・ビガッツィ
出演:ダニエル・バレンボイム、リッカルド・ムーティ、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロティ、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ ヘルベルト・フォン・カラヤン、ロベルト・ボッレ、アレッサンドラ・フェリ、クラウディオ・アバド、ルドルフ・ヌレエフ、アルトゥーロ・トスカニーニ
(C)Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
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