2016/11/16 09:00
3年ぶりとなるボン・ジョヴィの新作『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』が、129,000ユニットを獲得してNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2位以下と大きく差をつけ、堂々のNo.1デビューを飾った、ボン・ジョヴィ。本作『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』は、自身14作目のスタジオ・アルバムで、2007年リリースの『ロスト・ハイウェイ』から4作連続、通算6作目のNo.1獲得、1986年の3rdアルバム『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』からは、11作連続のTOP10入りとなった。
今年6月には、米大統領候補であった、ヒラリー・クリントンのため選挙遊説に加わり、資金集めイベントに参加したり、米大統領選投票日前日には、支援集会でライブ・パフォーマンスを披露したりと、ヒラリー氏の選挙活動による露出が多かったことも、本作のヒットに繋がったのではないかと思われる。
2位には、R&Bシンガー、アリシア・キーズの新作『ヒアー』が、5万枚を獲得して初登場。前作『ガール・オン・ファイア』(2012年)から、4年ぶり、通算6作目となるスタジオ・アルバムで、人気ラッパー、エイサップ・ロッキーをゲストに迎えた先行シングル「ブレンデッド・ファミリー」や、ダンスホール調の「イン・コモン」など、完成度の高い楽曲が揃っているが、セールス的には、前5作から一気にダウンし、5作目となる首位獲得は逃す結果となった。
先週の39位から3位へ、一気に上昇したのは、アニメ映画『トロールズ』のサウンドトラック盤。アメリカでは、11月4日に公開され、映画のスタートと共に、サントラ盤も売上を伸ばしたようだ。本作からは、声優を務めたジャスティン・ティンバーレイクの「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」がソング・チャートでNo.1に輝き、映画の公開を受けて、先週の22位から16位へ再浮上している。
6位には、ザ・チェインスモーカーズのEP盤『コラージュ』が初登場。最高位3位をマークした、「ドント・レット・ミー・ダウン」や、12週間のソング・チャートNo.1を死守した「クローサー」など、大ヒット曲が収録されているが、本作の初動枚数は39,000枚。シングルの売上が、アルバムのセールスにさほど繋がらなかったように思える。
7位に初登場したのは、ヒット曲満載の人気コンピ盤、『ナウ』シリーズの60作目。カルヴィン・ハリスとリアーナの「ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー」や、メーガン・トレイナーの「ミー・トゥ」、チャーリー・プースとセレーナ・ゴメスの「ウィ・ドント・トーク・エニモア」など、ソング・チャートでTOP10入りしたナンバーが、本作も目白押しだ。
今週のソング・チャートで初の首位獲得となった、ラッパー、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ」のヒットを受け、アルバム『シュリムライフ2』も、先週の21位から5位へ、大きくランクアップを果たしている。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、16日22時以降となります。
◎【Hot200】トップ10
1位『ディス・ハウス・イズ・ノット・フォー・セール』ボン・ジョヴィ
2位『ヒアー』アリシア・キーズ
3位『トロールズ』サウンドトラック
4位『ペンタトニックス・クリスマス』ペンタトニックス
5位『シュリムライフ2』レイ・シュリマー
6位『コラージュ』ザ・チェインスモーカーズ
7位『ナウ60』VA
8位『ヴューズ』ドレイク
9位『ハミルトン』サウンドトラック
10位『コズミック・ハレルヤ』ケニー・チェズニー
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