2016/11/12
映画『オケ老人!』公開記念舞台挨拶が12日、東京都内で行われ、杏、黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史、左とん平、小松政夫、茅島成美、萩原利久、細川徹監督らが登壇した。
映画初主演の杏は撮影現場の雰囲気を「メ-キングも撮影現場も同じテンションで行われました。30歳の若輩者が失礼かもしれませんが、こんな風に歳を重ねられたらいいなと思えるような大先輩たちと共演できて、人生の指針のようなものをいただけたと思っています」とハリのある声で語った。
笹野が自己紹介を求められると「坂口健太郎です。あっ、違うか! この“ボケ”老人という作品を見に来てくれた方々・・・あっ、“オケ”老人でした」と軽快なト-クで会場からは笑いが起こり、登壇した共演者からも笑みがあふれた。
笹野は続けて「私は元々楽器が好きで、バイオリン頑張ろう!と思っていたわけですが、杏さんが現場で弾いた音を聞いたら『小さい時からやってたの!?』って思わず言葉に出るくらい上手くてびっくりしました」
さらに「杏ちゃんの性格上、見せびらかしてやろうなんて気はないんだろうけど、なんとなく見られていることを意識しているんじゃないかってくらいにバイオリンがよく似合っていて、僕自身は焦りましたよ。やばい!練習しなきゃ!って。多分そういう風に見せることでじじいたちのやる気を出してやろうくらいに思ってたんじゃないかな。上手く引っ張ってもらっちゃいましたよ」と笑顔を見せた。
監督の細川は「一言で表すなら大変でした。若手の萩原くんでも初めて触れる楽器に四苦八苦している中、言葉は悪いかもしれませんが、ご年配の老人たちが指の細かな動かし方も難しいだろうに一生懸命練習してくれて、撮影中盤くらいからは手元を隠さなくても撮れるようになってきました。撮影が進むにつれて、不思議なことにかっこよく見えてくるんですよね。それが印象深い思い出です」とコメントした。
最後に杏は「芸術の秋に最適な作品だと思います。この映画を見て歳をとることが怖くなくなる、もっと歳をとりたいと思えるような作品に仕上がりましたのでぜひご覧ください」と映画の見どころに触れ締めくくった。
舞台あいさつに登壇した俳優陣と監督(上段左端)
エンタメ OVO
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