2016/11/04
バスキアにインスパイアされたトレードマークのワイルドなドレッドヘアをバッサリ切り落としたザ・ウィークエンド(本名エイベル・テスファイ)。新しいヘアスタイルを披露したアルバム『スターボーイ』についてウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューに答え、「実現するまで時間がかかった」とイメチェンについて語った。
「すっかりトレードマークになってしまってたけど、もうしっくりこなくなってたんだよね。バッサリ切るってみんなに話したら、“ダメだよ、それは君の全てじゃないか!”って例外なく全員が口を揃えるもんだから、これは絶対に切らないとって決心したんだ。」と彼は貴重なインタビューで話した。
その言葉から滲み出る揺るぎない自信が『スターボーイ』の鍵となっている。このアルバムは、デヴィッド・ボウイやプリンスからバッド・ブレインズやザ・スミスまで、様々な影響の“巨大なコラージュ”であり、『カリートの道』や『スカーフェイス』などの作品からインスパイアされた“分裂した”ストーリーラインを擁する。そしてその音楽性とは別に、タイミングも相当勇気がいったことだったに違いない。チャートのトップを獲得し、【グラミー賞】と【ビルボード・アワード】を受賞したアルバム『ビューティー・ビハインド・ザ・マッドネス』に続く大規模サマー・ツアーをキャンセルし、スタジオに入り、新曲に集中したからだ。リスキーであり、金銭的にも損したが、「これが一番しっくりくる」と25歳のテスファイは話した。
新アルバムは4か月のレコーディングを経て完成し、11月25日にリリース予定だ。「今までで一番スタジオで調子が良かったんじゃないかな。このレコードの後はどこに向かうべきか、正直なところ全く分からないよ。」と絶好調の自分が詰まっている、と語っている。
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