2012/05/02
栃木発のバンド Dirty Old Men(ダーティオールドメン)が、メンバー脱退などによる苦悩の日々を乗り越え、1年3か月ぶりとなるフルアルバム『doors』をリリースした。
Dirty Old Menは、「汚い大人になりたくない」という想いから名付けられた4人組バンドだ。ORANGE RANGEらも所属するSpice Recordsに属し、2007年リリースの1stシングル『rain show』ではオリコンインディーズチャートで9位を獲得。同年に開催した初のワンマンライブもチケット完売になるなど、期待のニューカマーとして注目を集めてきた。
そして、2010年にはエレファントカシマシやThe Birthdayといった大御所ロックバンドが名を揃えるユニバーサルシグマよりメジャーデビューするも、2012年3月18日のライブを最後に野瀧真一(dr)と山田真光(b)が脱退することに。
メンバーそれぞれに迷いや葛藤もあったようだが、残された高津戸信幸(vo,g)と山下拓実(g)は新メンバー岡田翔太朗(dr)と渡辺雄司(b)を迎え入れ、4月14日にお披露目ライブを実施。5月2日には冒頭のニューアルバム『doors』をリリースした。
止まることなく突き進んでいくことを決意した高津戸と山下の想いは、今作の表題曲に反映されている。
「残した足跡 辿ってしまいそうだけど 胸に刻んだ日々の全てが 明日を夢見るこの足となり 振り返りはしない 歩みを止めずに 次の扉を開いてくよ」「いつかまた会えたその時には笑い話になって いつものようにきっと 変わらず笑ってるよ」
今の心境を赤裸々に綴ったこの詞で、歌詞サイト「歌ネット」リアルタイムランキング2位を獲得した彼らだが、本作には他にもバンド内のバランスが崩れていた頃に書かれた『言葉探し病』や、旧メンバーと話をしていたときの心情が表れているという『何度も』など、藻掻き苦しんでいた当時の様子を描いた楽曲が収録されている。
しかしながら『a heart of difference』では、「明日の雨 晴れに変えて またやり直そう 不揃いな世界だけど 生きたいんだよここで」という前向きな言葉が。
さらに、いしわたり淳治(チャットモンチー、9mm Parabellum Bullet、FTISLAND、Secretなどの作品を担当)や玉井健二(YUKI、中島美嘉、Superflyなどを手掛けるクリエイティブ集団 agehasprings所属)、akkin(ONE OK ROCKなどのサウンドプロデュース担当)といった豪華面々とタッグを組むなど、新しいことにも挑戦。
故に、今までとは一味違ったアレンジの楽曲も多数収められており、前作に増してより多くのリスナーに寄り添えるような作品となっているのだ。
5月26日からは全国ツアーを開催し、7月には東京晴海客船ターミナル特設ステージで行われる【MURO FESTIVAL 2012】へ出演するDirty Old Men。苦悩を糧に前へ進んでいる彼らの成長を、ぜひ生で体感してみてほしい。
◎アルバム『doors』
2012.05.02 RELEASE
UMCK-1415 3,045円(tax in.)
収録曲:
01.doors
02.変えるのうた
03.スターチス
04.言葉探し病
05.ただ君を想う
06.探し物
07.ふたり
08.a heart of difference
09.コウモリ
10.何度も
11.I'm on your side
12.シアワセノカタチ
◎【Dirty Old Men 2012 doors TOUR】
05.26(土)仙台 enn 2nd
05.27(日)新潟 GOLDENPIGS BLACK STAGE
06.02(土)札幌 COLONY
06.07(木)高松 DIME(対バンあり)
06.09(土)広島 CAVE-BE
06.10(日)福岡 DRUM Be-1
06.15(金)名古屋 E.L.L
06.16(土)大阪 JANUS
06.24(日)東京 赤坂BLITZ
◎【MURO FESTIVAL 2012】
07.14(土)東京晴海客船ターミナル特設ステージ
出演者:
アルカラ / グッドモーニングアメリカ / AJISAI / UPLIFT SPICE / FLiP / THE UNIQUE STAR / Dirty Old Men / Jeepta / GOOD ON THE REEL / LACCO TOWER / 鴉 / winnie and more
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