2016/10/08 11:16
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン理子役でデビューして以来、その親しみやすいポップスター然としたキャラクターや歌唱力、演技力で老若男女から圧倒的な支持を得ている大原櫻子。10月4日と5日 初の日本武道館公演を開催し、計18000人のオーディエンスを熱狂させた。
<正真正銘のポップスターへ! 後に伝説化されるであろう武道館公演>
最新アルバム『V(ビバ)』を携えた全国ツアー【大原櫻子 CONCERT TOUR 2016~CARVIVAL~】のファイナルとして開催された同公演。客席にはこれまで共演してきた人気俳優/女優も駆けつけており、開演前からオーディエンスは大はしゃぎ。そして聴こえてくるドラマティックなSEと9000人のハンドクラップ、ステージ上には「V」を象ったオブジェが設置されており、そこから登場した彼女は凄まじい歓声を浴びながらVポーズ! ピンクのサイリウムで埋め尽くされた空間を真っ直ぐ見つめながら「CARVIVAL、スタートォォォ!」と叫び、後に伝説化されるであろう武道館公演の幕を開ける。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で彼女がふと歌い出すシーンを初めて観たその瞬間から、久しく現れていなかった新たなポップスターになる可能性を感じずにはいられなかったが、今目の前で広いステージを全力で動き回りながら楽しげに歌うその姿や、彼女の一挙手一投足に歓声が上がり、その歌声に誰もが興奮/感動しながら聴き入る光景を観て、大原櫻子は正真正銘のポップスターになったことを確信。「みんなでチェリ~~~!」「ブロッサ~~~~~~~ム!!!!!」愛に溢れたコール&レスポンスもソレを証明していた。
<「輝け―――」驚異的な爆発力を誇る歌声 大原櫻子、完全覚醒>
「一緒に歌って、踊って、カーニバルのような楽しい夜にしたいと思いますので、最後までよろしくお願いします!」との宣言通りのライブがその後も繰り広げられ、終盤の「踊ろう」ではピアノやエレキギターに続くチャレンジとしてなんとダンスまで披露してくれたのだが、そんな同公演において最も驚かされたのは、もうすでに凄まじいパワーを感じていたはずの歌声。初めて生でデビュー曲「明日も」を聴いたとき、初めてライブで「ちっぽけな愛のうた」を熱唱する場面に立ち会ったとき、ここまで純粋で真っ直ぐな歌声でポップスを歌える女の子がシーンに現れたことを心底嬉しく思ったが、この日の大原櫻子はこちらの想像を超えていった。特にそれが顕著だったのは本編最後。「心を込めて、ひとりひとりに感謝を込めて歌いたいと思います」と披露した「Scope」だった。変わらずピンクのサイリウムで埋め尽くされた客席、放射線状にステージを照らす幻想的な光、熱を帯びていくバンドサウンドに包まれ、そこで「輝け―――」「今 明日へ―――」と想いの限りに放たれていくロングトーン。
多くの涙を誘ったこのシーン。歌のスケール感を完璧に発揮できる場、それが日本武道館だった。みたいな怪物と何人か遭遇したことがあるが、大原櫻子もその1人であった。この日この曲で放たれた歌声は、想像を上回る驚異的な爆発力を誇っていた。稀代のポップスターになると思っていたアーティストが、想像を上回る形で完全覚醒してみせた瞬間。
<大切なファンと出逢ったきっかけ「明日も」みんなと大合唱>
そんな衝撃的で感動的な歌声を解き放った後、アンコールでおにぎりになったバンドメンバーたちと戦隊モノのポーズで現れ、ちゃんと笑いを誘いながら「のり巻きおにぎり」なる曲をみんなとシンガロングする流れも含め、この日も大原櫻子はポップネスに溢れていた。そしてオーラスは「ちっぽけな愛のうた」「明日も」と、自身と今目の前にいるたくさんの大切なファンとを繋ぐきっかけとなった『カノジョは嘘を愛しすぎてる』関連曲を立て続けに披露するあたりも彼女らしい。
「歴史のある武道館でやらせて頂くということは、3年前の私には想像もできませんでした。このステージに立たせて頂けてるのは、本当にここにいらっしゃる皆さんひとりひとりのおかげだと思っております。そして、前回のツアー、前々回のツアーに来て下さった方は分かると思うんですけど、ステージが二階建てになったり、ダンサーさんに参加して頂いたり、本当にステップアップさせて頂いてるなと心から感謝しています。それもこれも皆さん、バンドメンバー、ダンサーさん、そしてこのステージを作って下さっているスタッフさんのおかげだと思っております。皆さん、もう一度大きな拍手を! あたりまえですけれども、私ひとりの力でこの景色を眺めることは絶対に在り得ません。皆さんのおかげです。本当に18公演1回1回があっと言う間でした。そして今日はその中でも一番あっと言う間に時が過ぎてしまった気がします。ですが、最後の1曲が残ってますんで、たくさん感謝の気持ちを込めて、皆さんと一緒に歌いたいなと思います。いつもなら最初のアカペラはひとりで歌ってるんですけれども、皆さんと一緒に歌えたらなと思います。聴いてください、「明日も」!」
―――Tomorrow never knows ずっとずっと
Never give up on my dream 今はじけよう
そんな一生忘れられないであろう、思い出すだけで涙が溢れそうになるほど美しいシンガロング。ありったけの愛と笑顔で同公演を締め括った大原櫻子は、12月21日にライブDVD/Blu-ray『大原櫻子 CONCERT TOUR 2016 ~CARVIVAL~』をリリース。女優業では12月よりミュージカル【わたしは真悟】への出演、来年5月には【Little Voice】で主演を務めることも決定している。歌に演技にその才能を開花し続ける彼女の今後にもぜひ注目してほしい。
「皆さん、本当にありがとうございました! 最後に声聞かせて下さい! チェリ~~~!」「ブロッサ~~~~~~~~~ム!!!!!」
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:川嶋謙吾(田中聖太郎写真事務所)
◎ライブ【大原櫻子 CONCERT TOUR 2016~CARVIVAL~】
10月05日(水)日本武道館 セットリスト:
SE.! CARVIVAL
01.ステップ
02.真夏の太陽
03.勇気と微笑み
04.瞳
05.トレモロレイン
06.メロディー
07.DANCE ! CARVIVAL
08.Dear My Dream
09.INST ! CARVIVAL
10.こころ(apf ver.)
11.君になりたい
12.サイン
13.September
14.READY GO!
15.My Way
16.踊ろう
17.Scope
En1.のり巻きおにぎり
En2.大好き
En3.ちっぽけな愛のうた
En4.明日も
◎LIVE DVD/Blu-ray『タイトル未定』
2016/12/21 RELEASE
DVD2枚組・通常仕様/VIBL-824~825 \5,000+税
Blu-ray1枚組・通常仕様/VIXL-177 \5,500+税
※DVD/Blu-rayともにブックレット付
詳細後日発表
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