9月22日、台風一過の秋分の日、ビルボードライブ大阪にてfox capture plan × jizueが行われた。
本公演は1ステージに順番にバンドが登場する、いわゆる対バン形式の2ステージ。ビルボードライブでも珍しいこのショーに、1stステージから多くのお客様が詰めかけ、ほぼ満席状態になっていた。客電が落ち、まずゆっくりとステージに現れたのはfoxの3人。なんとなくオーディエンスもピンと張りつめた静寂の空気の中、1曲目「trinity」からスタートした。実はこの2組、公演タイトルにもなっているスプリットミニアルバムを出したり、共同企画で対バンやツアーを行い、昨今のインスト・シーンを盛り上げているのだが、foxのビルボードライブ出演は3月のワンマン公演から今年3度目となる。
ビルボードライブの雰囲気にももう慣れたと言わんとばかり、ジャジーで重め、しっかり聴かせるセットリストでオーディエンスを引き込んでいく。そんなベテランの風格さえのぞかせたfoxが終えると、次はビルボードライブ初登場となるjizueの4人がステージに上がる。まるでfoxとは対局にあるかのような初々しくも、感情が弾けるような演奏でオーディエンスを揺らしていく。3曲目「shiori」が終えると、ステージにスペシャルゲストのShing02が登場。昨年コラボして作った曲「惑青」を1曲歌い上げスペシャルな夜に花を添えた。
終わってみれば、あっという間で、アーティストも初体験だったという、2ステージ対バン形式。それぞれのバンドが刺激し合い、foxの「静」、jizueの「動」のような非常に濃厚で色の濃く出たショーだった。