2016/09/15
映画『永い言い訳』完成披露試写会舞台あいさつが15日、東京都内で行われ、俳優の本木雅弘、竹原ピストル、子役の藤田健心と白鳥玉季、山田真歩、西川美和監督が登壇した。
この映画は、不倫相手と密会していた時に妻(深津絵里)をバス事故で亡くした男・幸夫(本木)と、同じ事故で命を落とした妻の親友の子供たちとの“あたらしい家族の物語”。
自信過剰で言い訳ばかりしているダメ男・幸夫役の本木は、「自意識の塊。正直なようで屈折している。人を信じたいけど信じられないゆがみを持っている不完全さは自分にそっくりでした」と笑い、等身大のキャラクタ-を容易に演じられた様子。西川監督も「最初は、人間の持っている弱さや愚かさをあらわにする役は、気恥ずかしさや難しさもあると思った」と心配したそうだが、台本を読んだ本木の妻で女優の内田也哉子が「あなたにそっくり」と目を丸くしたと聞いたことから、「じゃあ大丈夫!」と確信。撮影中は「大船に乗った気持ち」だったことを報告しつつ、念願叶っての本木とのタッグを喜んだ。
そんな西川監督から「いたぶられるようにムチを打たれる演出」をされたという本木は、「知性的な言葉と低い声で『もう少し我慢して。簡単に台詞を吐き出さない。もっと自分の中でジュクジュクして』と静かにサディスティックに攻められた」ことを打ち明けると、「あのエクスタシ-が忘れられない」とドM気質をのぞかせてニヤける場面も。
また、昨今の本木には珍しい濡れ場について、「(不倫相手役の)黒木華さん相手に一生懸命、腰を振らせていただきました。テストを含めると250回くらいでしょうかね(笑)」と話すと、その中で「勢い余って耳たぶをなめてしまった」と暴露。しかし本木は「最近の映画界の“濡れ場キング” 池松壮亮さんには負けたくないという思いでなめさせていただきました」と、役さながらの“言い訳”で開き直り、会場を大爆笑に包んだ。
映画は10月14日から全国ロ-ドショ-。
(左から)山田真歩、藤田健心、竹原ピストル、本木雅弘、白鳥玉季、西川美和監督
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