2016/09/14
映画『カノン』の完成披露試写会が14日、東京都内で行われ、出演者の比嘉愛未、ミムラ、佐々木希、鈴木保奈美、雑賀俊朗監督が舞台あいさつに登壇した。
この作品は、亡くなったと聞かされていた母が生きていることを知った三姉妹が、母親の歩んできた人生をたどる中で自らの傷と向き合い、未来へ踏み出す姿を描いた物語。
三姉妹を演じたミムラ、比嘉、佐々木はともに実生活でも3人兄弟という巡り合わせ。これを踏まえて、三姉妹を演じた感想を尋ねられた長女・紫役のミムラは「初めて会った時から気楽で、リラックスしながら、時には相談しながら演じられたので楽しかった」と振り返った。
これに対して、私生活では長女の比嘉は、次女・藍を演じることが「すごく難しかった」と答えつつも、「悩みながら、2人に相談して一緒に作り上げていった」と、2人に助けられた様子。
一方、三女・茜役の佐々木は、実生活でも末っ子とのことで、「思ったことはすぐ行動する真っ直ぐなタイプ」と、自身と役柄の似ている点をアピ-ルした。
仲の良い3人の様子を見ていた母親・美津子役の鈴木は、「四姉妹にしてほしかった」とうらやましそう。とはいえ、3人と距離を取ったのは、アルコ-ル性認知症を患った母親を演じるための役作りの一環。医師の話を聞き、資料を読み込んだ上で、「孤独な女性だったと感じたので、“孤独”という言葉をキ-ワ-ドに、撮影に臨んだ」と、真剣に取り組んだ様子を語った。
また、タイトルにもなっている「パッヘルベルのカノン」を三姉妹がピアノ演奏する場面は大きな見せ場。この場面は3人が実際に吹き替えなしで演奏している。撮影に当たっては、「目をつぶって演奏できるところまで練習した」というピアノ経験者のミムラを中心に特訓を実施。未経験者だった佐々木も「毎日ピアノに向き合って頑張った」と真剣そのもの。比嘉は「一緒にピアノの練習をしていたから、三姉妹の絆が生まれた」と、その練習が演技に役立ったことを明かした。
『カノン』は10月1日から、角川シネマ新宿ほか全国順次公開。
エンタメ OVO
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