2012/04/12 22:00
昨年2月 マキシマム ザ ホルモンがイメージとは異なるPVを公開。ネットで論争が渦巻いた後、それは“嘘PV”だったと暴露し、最狂ヘヴィネス渦巻く本当の新曲を発表したが、そのオマージュ(!?)とも受け取れる“釣り”をアイドルがやり遂げた。
◇ビッグネームも注目する規格外のアイドル
そのアイドルとは、2011年3月のデビュー以降、メンバーが樹海を全裸で走るPV公開、ももいろクローバーZの選挙カーキャンペーンに奇襲など、綱渡りしながら新しいアイドルの形を提示してきたBiS。後藤まりこ(ex.ミドリ)がUST配信でその名前を出したり、ツイッター上でHISASHI(GLAY)やうすた京介(代表作「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」「ピューと吹く!ジャガー」)が絶賛するなど、着々と注目度を高めているガールズグループだ。
メンバーは可愛らしいキャラクターとビジュアルの持ち主ではあるのだが、エモいと評される音楽性、型破りなPVなどタブーを恐れないアクションは、いずれもアイドルの常識を覆すもので、その在り方はデビュー9か月で1000人規模のワンマンライブを成功させ、民放テレビの人気音楽番組で大フィーチャーされるほどの状況を生み出した。
◇マキシマム ザ ホルモンをオマージュ!?
が、今年3月 BiSはこれまでの方向性とは180度異なる楽曲『アイドル』のPVを公開。優等生担当メンバーのゆっふぃーは自身のブログで、正統派アイドル路線に変更する声明を出した。更には、HMV限定シングル『IDOL』リリースの発表。破天荒な戦略を次々と考案し、彼女たちをここまで盛り上げてきた“BiSの頭脳”とも言える担当の降板発表も重なって、路線変更の信憑性は自ずと増していき、ツイッターなどではBiSの方向性を不安視する言葉が多く飛び交っていた。
しかし、ニューシングル発売前日、店着日となる4月10日の0時に『アイドル』のPVはYouTube BiS公式チャンネルから消え、入れ代わりに以前までの路線を踏襲するヘヴィなロックナンバー『IDOL』のPV(http://www.youtube.com/watch?v=QJh5xAI_6Ig)を公開。悪魔の姿に化したメンバーが雄叫びを上げ、呪いで裸の男たちを気絶させたり、黒い十字架を背負ったまま担がれ、渋谷のバスケットボールストリート(旧名:センター街)らしき場所を突き進んだりと、アイドルらしからぬ映像と楽曲でファンの度肝を抜いた。
それと同タイミングで、今回リリースする『IDOL』はあくまで『IDOL』であり、これまでの方向性とは180度異なる楽曲『アイドル』ではないこと。優等生担当メンバーの声明は真意ではなく“釣り”だったことが各メディアを経由し、発表されている。もちろん、この想定外のオチについてはファンによる賛否両論が繰り広げられた。
この一連の展開は、前述したマキシマム ザ ホルモンのそれをオマージュしているようでありながら、ファンからすると笑えない状況にまで一度は落とし込んだところにBiS特有のエグさがある。4月15日に下北沢SHELTERで開催する【Killer BiS~『IDOL』リリース記念パーティー~】では、新メンバー発表に加えて重大発表もあるそうだが、果たしてそこでも新たな仕掛けやサプライズがあるのか、注目が集まる。
◇BiSメンバーよりコメント
なお、今回の騒動について、BiSのマイペース担当 のんちゃんは、「まず自分が嘘を隠し通せるのか不安でした。思ったことしかブログとかツイッターにも書けないし、思ったことがすぐ顔とか言葉に出ちゃうので、とりあえず私は何もしないでおこうと思って。でも、長い間、嘘をつく形になっちゃってごめんなさい。こういうのも含めてBiSなんで、楽しんでもらえていたら嬉しいです。あ、今回のメイクは狸です。」とコメント。
優等生担当メンバーのゆっふぃーは、「やっぱり『アイドル』以前のままのBiSの方が格好良いし、面白いし、好きですね。私は裸にはなれないけど(笑)。『アイドル』の路線のまま行ったら、全然面白くないと思います。」とインタビューで語り、リーダーのプー・ルイは、「騙しててホントにごめんね。。。みんな、渡辺さん(BiS担当マネージャー)の毛一本ずつピンセットで抜いていいよ。」とブログで謝罪している。
◎シングル『IDOL』
2012.04.11 RELEASE
HID-1001 500円(tax in.)
※HMV限定シングル
◎ライブ【Killer BiS~『IDOL』リリース記念パーティー~】
04.15(日)下北沢SHELTER
OPEN 12:00 / START 12:30
※新メンバー発表!
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