2016/09/08
Silent Sirenが、今年3月にリリースしたアルバム『S』を引っさげて開催してきた、バンド史上最大となる全国26公演のツアーのファイナルを、7月18日に横浜アリーナで迎えた。この日のために特別に用意したチャイナ風の衣装に身を包んだ4人は、インディーズ時代に経験した悔しさを振り返り、「いつかここで絶対にワンマンをやるって決めてました。」と言った。リベンジの地でサイサイは、これまでの成長の全てをぶつけるライブを見せてくれた。
大歓声に包まれて登場した4人は、力強いバンドアンサンブルによる「milk boy」から、めくるめくエンターテイメント・ショーの幕を開けた。巨大なスクリーンには歌詞がキュートに映し出され、観客のリストバンドが曲調に合わせてカラフルに変化したりと、瞬く間に横アリは非日常のサイサイ色に染められていく。「やってきたぞー!ツアーファイナル!」と、すぅ(Vo&Gt)が叫んだサマーチューン「BANG!BANG!BANG!」では、ゆかるん(Key)がショルキーでステージ際まで歩み出て、あいにゃん(Ba)が華麗にスラップを弾けば、すぅ(G)はギターのキメで投げキッス。ひなんちゅ(Dr)はドラムスティックを高く放り投げた。元気いっぱいの4人。ファイナルにかける気合も十分だ。
「チャイナキッス」では、炎が吹き上がる派手な演出に目を奪われ、メンバーがそれぞれゴンドラに乗り、会場を1周しながら観客を踊らせた「LOVE FIGHTER!」、サイサイのキャラクター、サイサイくんも現れたお祭りソング「What show is it?」と畳みかけ、会場のボルテージはぐんぐん上がっていった。
演出で魅せるだけでなく、ハイライトとなった中盤では「本当の愛がほしいよ」と歌うバラード曲「nukumor」や「レイラ」で4人のエモーショナルな演奏でも惹き込んでいく。そして「嫌なこと、ムカつくこと、全部吐き出してほしい。ここにいる瞬間は無敵です」と、すぅが語りかけていよいよライブはラストへ。ゆかるんがDJに扮して会場をミラーボールが照らしたダンスナンバー「DanceMusiQ」では、横アリが巨大なダンスフロアのようだった。
ラスト1曲を残して「ここまで連れてきてくれてありがとう。」と、夢に向かって突っ走るバンドの軌跡に触れながら、集まった観客に感謝を伝えた、すぅ。最後に「光射す未来に願いを込めて」と届けた「KAKUMEI」で見せた4人の表情はとても清々しかった。アンコールでは、「チェリボム」などで最大級の盛り上がりのなかライブは終了。会場を埋めつくす大勢のお客さんに囲まれて、ありったけの“夢”を描く最高のツアーファイナルだった。
この日のライブの模様は、9月11日、WOWOWにて独占放送される。
Photo by Hiroyuki Dozono
◎番組情報
【Silent Siren Live Tour 2016 Sのために Sをねらえ! そしてすべてがSになる】
9月11日(日)午後5:00 [WOWOWライブ]
収録日:2016年7月18日
収録場所:神奈川 横浜アリーナ
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