2016/09/05
2014年にJUJUのデビュー10周年を記念してスタートし、JUJUの原点を垣間見られるステージとして、夏の恒例行事となっているジャズライブが、今年もジャズの聖地・ブルーノート東京で行われ、その最終公演にあたる8月15日2ndステージの模様をWOWOWで独占放送することが分かった。
2004年のメジャーデビュー後、その表現豊かな歌唱力で数々のヒット曲を世に送り出してきたJUJU。12歳の頃からジャズシンガーを志し、18歳で単身渡米した彼女にとって、“ジャズ”は音楽のルーツであり、愛してやまない大切なものの一つ。既にジャズのスタンダードナンバーを収めたアルバム2作を発表している彼女だが、ニューヨーク在住時代からの仲であり、日本人として初めてブルーノート・レコードからワールドデビューを飾ったトランペット奏者・黒田卓也率いるカルテットを迎えてのジャズライブ。今年は過去最多となる6日間12公演を行った。
まさにこのライブの幕開けにふさわしい「It Don't Mean A Thing」が1曲目を飾り、JUJUはミュージシャンたちと息の合ったグルーヴを魅せる。今回のテーマは“夜のオリンピック”であり、それはつまり“男女の絡み”のことだと言うJUJU。「Tenderly」「I've Got You Under My Skin」で出会い、恋の始まりを歌い、もう一段階踏み込んだ恋の形として「You’d Be So Nice To Come Home To」「Sway(Quien Sera)」を。そして、どうしてもこのバンドでやりたい曲だという、昭和歌謡「伊勢崎町ブルース」を披露。トランペット&トロンボーンによるお馴染みのフレーズに続く吐息は観客に委ね、JUJUは色気たっぷりに歌い上げた。最後にはJUJUによる唯一の吐息もあったので、オンエアではぜひ見逃さないでほしい。
さらに“男女の絡み”にちなんで「You Make Me Feel Brand New」をコーリー・キング(Tb)とデュエット。黒田の甘いトランペットの音色が響くと、まるで愛の言葉を囁き合っているような二人の温かな歌声が場内を満たした。
「出会って、恋に落ちて、熱くなって、最後は終わる。だからこの曲を」と、切々と歌い上げた「Love Is Over」、自身の人生のテーマソングだという「Lush Life」をもって、この夜のステージは終幕を迎えた。「飲んだくれ人生」を意味する「Lush Life」。失恋し、何もかもうまくいかずジャズクラブのカウンターで飲んでいた時に流れてきた曲であり、まさに自分のことを歌っていると思ったのだという。やけになりながらも前を向く主人公の思いが綴られているこの楽曲に、JUJUは共感し、背中を押されたのだろう。
この夜、“ジャズ”と“恋愛”というテーマを通して見えてきたのは、JUJUの人生そのものだった。この至極のステージを堪能しながら、多くの人々を魅了するJUJUという一人の女性に触れてみてほしい。
◎番組情報
『JUJU JAZZ LIVE 2016 with TAKUYA KURODA QUINTET from NY』
オンエア日時:2016年9月11日(日)よる9:00[WOWOWライブ]
収録日:2016年8月15日
収録場所:東京 ブルーノート東京
http://www.wowow.co.jp/music/juju/
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