2016/09/01 10:07
構想15年、製作費20億円、押井守監督・最新作『ガルム・ウォーズ』。12月14日にBlu-ray&DVDリリースすることが決定した。
本作の企画は1990年代後半、デジタル技術を駆使して新しい映画を生み出そうという名目のもとスタートしたものの、押井監督の頭にあった先進的な試みを映像化するには予算が大幅に足りず一度は断念。しかし押井監督の作品への思いは決して尽きることがなく、2000年代にデジタル技術が大幅に向上したこともあり、15年の時を経て再始動。予算を抑えるためにカナダの税制優遇措置を利用した撮影は、オール北米ロケを敢行し、撮影のために日本から現地へ渡ったスタッフは監督を含めたったの7名。外国人俳優を起用した、海外スタッフたちとの撮影は、考えうる限りあらゆる(悪い)事態が生じた。
「こんなことははじめてだ」と押井が語るほどの苦労を経て、遂に映画は完成。2015年10月、北米で公開され、2016年5月20日に待望の日本公開を果たした。様々な苦難、長い年月を経て完成を見た奇跡の映画『ガルム・ウォーズ』が待望のパッケージでリリースとなる。
発売されるBlu-ray豪華版には、長い構想期間の間に押井が制作したパイロット映像など超貴重映像を収録。中でも押井守監督が撮影準備のための資料として制作したライカリール(※完成作品を想定して作られる映像)は、劇場公開された本編とほぼ同じ長さになっており、ライカリール、本編を見比べることで未完成だった部分をどう具現化し、完成させたのか、その変化を楽しむことができる。さらに、声優として押井監督のミューズ榊原良子が参加している等、贅沢に作られた全編完全初公開となる秘蔵資料は押井監督作品ファンには溜まらない内容になっている。
「G2.5」とはバンダイナムコとProduction I.Gが制作した幻の作品『G3』のパイロット版で、押井守のライフワーク「Gシリーズ」中、唯一これまで未公開だったパイロット映像。さらに、1999年に企画が凍結されるまでの間に製作されたパイロットフィルムの最初の一本、いわば『ガルム・ウォーズ』の原点ともいえる「G.R.M.」も収録されるなど、必見の貴重映像が多数収録される。さらに、封入物として、押井守監督直筆の画コンテ台本を丸ごと収録した画コンテブック付。ぜひとも手にとってみてほしい。
◎Blu-ray『ガルム・ウォーズ Blu-ray 豪華版』
2016/12/14 RELEASE
8,800+税
◎DVD『ガルム・ウォーズ DVD』
2016/12/14 RELEASE
3,800円+税
発売・販売元:東宝
(C) I.G Films
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