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2016/08/25

映画『はじまりはヒップホップ』のThe Hip Op-eration Crewインタビュー<前編>、ラスベガスでの興奮を振り返る

 ギネス公認世界最高齢ダンスグループでもある<The Hip Op-eration Crew>。映画『はじまりはヒップホップ』は、彼らを追ったドキュメンタリーだ。公開を目前に控え、平均年齢83歳のグループ内で若手のメンバー、ジョン・ロング、ジョンの妻でもあるブレンダ・ロング、レイラ・ギルクリスト、マリー・ターフレイ、レン・カーチスが来日。今回敢行したインタビューの前編では、ダンスを始めてからの気持ちや世代を超えたダンサーたちとのコミュニケーションなどについて訊いた。

―皆さんがヒップホップを始めた年齢ときっかけを教えてください。
レイラ:私は68歳の時にヒップホップを始めて今72歳なんだけど、きっかけを作ってくれたのはグループのリーダーを務めていて映画にも出演しているビリー・ジョーダンという女性よ。「ダンスやるよ」と言われた時は「ありえない!」と思ったわ。というのも、やはり(ヒップホップは)若者のものだから。だけどビリーには、「この人に付いていっても良いかも」と思わせてくれるような何かがあるの。

―ビリーさんの力が大きいのは映画からも伝わってきました。「ラスベガスに行く」と彼女から伝えられた時どんな気分でしたか?
ブレンダ:本当にびっくりしたわ。飛行機に乗ってラスベガスに行くと言うアイデアだけでも驚いたけど、ビリーが公民館で垂れ幕を広げて皆にそのこと(コンテストに出場する)を伝えた時、皆で拍手したの。ラスベガスに行けることも興奮したし、ビリーが私たちお年寄りのためにいろいろ考えてくれるのが嬉しくてしょうがなかったわ。

―私も映画を見ていて興奮しました。ダンスを合わせるときに大変だったことはありますか?
レイラ:今は少人数でやっているけど、当時は22人いたの。ビリーは、ダンサーでもないのにYouTubeでダンスを独学で学んでくれていた。私たちは少し若いから最前列で踊っていたけど、最年長は映画も出演した94歳のメイニーもいて、その人数をまとめていたビリーが大変さを感じていたはずよ。そして全員で合わせるのがとても大変だったから始めはゆっくりゆっくり振りをやっていたけど、今は少人数になったから4倍速でも踊れるわ(笑)

―実際に行ったラスベガスはどうでしたか?
レイラ:裸足で歩くと火傷しちゃうくらい暑くてあんまり外出はしなかったのだけど、ナイトライフはとても楽しくて、スロットマシーンをしたり街中では歌いだす人もいたりして、私たちも一緒に踊ったの。そしたら周りから「誰だこのお年寄りたち!」なんて目で見られたけど(笑)とにかく楽しかったわ。

―若い世代のダンサーたちとの関わりはいかがでしたか?
レイラ:オークランドでクラッシュボーイズというグループと関われたのが一番最初かしら。私たちの踊りを気に入ってくれるなんて想像だにしていなかった。だけど、声援や「すごいね」という言葉をもらってとても意外だったわ。そしてラスベガスに行った時も、控室までの長い廊下の途中でいろんな国やチームの若者たちが練習している中、「ヒップ・オペレーションがきたよー!」「写真撮ろう~!」と声をかけてくれて、世代間のバリアを乗り越えられたと思うわ。

◎インタビュー後編は→こちら

◎映画『はじまりはヒップホップ』予告動画:https://youtu.be/6-mBhW71V6E

◎公開情報『はじまりはヒップホップ』
2016年8月シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
監督:ブリン・エヴァンス
出演:The Hip Op-eration Crew
配給:ポニーキャニオン
(C)2014 Rise And Shine World Sales / Inkubator Limited / photo_Ida Larsson

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