2016/07/15
元BiSカミヤサキを中心に5人で結成されたアイドルグループ・POPが、結成1年でGANG PARADE(通称ギャンパレ)に改名。気持ちも新たに7月18日 渋谷WWWにてワンマンライブを開催し、翌19日に新シングル『WE ARE the IDOL』をリリースする。カミヤの古巣であったBiSの再始動も電撃発表され、彼女たちはこの慌しい状況の中でどんな想いを抱いているのか。メンバー5人揃い踏みで語ってくれた。
<改名発表「POPとして最後の「Plastic 2 Mercy」やっとく?」>
--結成1周年のタイミングでGANG PARADEへ改名。経緯を教えて下さい。
カミヤサキ:前回のワンマンライブからちょっとずつ平行線になってきてしまって、何か話題を作れないかいろいろ考えていたんですけど、その中で変えるなら根本から変えようということで、改名案が持ち上がったんです。
--プラニメ~POP~GANG PARADEと、改名多すぎませんか?
カミヤサキ:TIF、毎年違う名前で出てるんですよ。
一同:(笑)
--いろいろ候補はあったと思うんですが、GANG PARADEに決めた理由は?
カミヤサキ:意味に捕われず、響きがキャッチーな名前にしようという話になって、みんなから意見を集めていく中で「GANG(ギャング)」というキーワードが出てきて。で、なんとくなく「P」は残したい気持ちがあって(笑)、「GANG Pなんとか」とか「PなんとかGANG」とか考えたんですけど、最終的に略したときに言いやすくて、賑やかなイメージもある、そしてPOPよりエゴサしやすい「GANG PARADE(ギャンパレ)」になりました。
--POPという名前に愛着もあったと思うんですけど、寂しさはなかったの?
シグサワアオ:ありました。POP~GANG PARADEへ改名される瞬間は練習していたんですけど……
ヤママチミキ:1時間前ぐらいからソワソワしてて。
シグサワアオ:「POPとして最後の「Plastic 2 Mercy」やっとく? 動画撮っとく?」みたいな(笑)。
イヌカイマアヤ:一般公開はしてないんですけど(笑)。
<まさかのBiS再始動「パラレルワールドに入ってしまった!」>
--そんな改名の後日、かつてカミヤサキが在籍していた伝説のグループ・BiS再始動の発表(http://bit.ly/2abBdDG)がありました。どんな気持ちになりました?
ユメノユア:普通に気にはなるけど、方向性としては全然違うと思うので、すごく気にすることはなく……でもBiSとBiSHとギャンパレの3組が、まだギャンパレはそこまでのレベルじゃないかもしれないけど、共に上にあがっていけたらいいなとは思います。競っていけるレベルになりたいというか、追いつきたい。
--元々カミヤサキをファンとして追いかけていた身としてはどうですか?
ヤママチミキ:オタク目線で見ると、BiSは良い曲ばかりだし、プールイさん(※BiSリーダー)も良い声だし、良いなって思ったんですけど、ギャンパレのヤママチミキとして見たときは「すごく気になるな」って普通に思います。BiSさんのもとには私たちにも関わって下さっている方もたくさんいるし、まだライバルとか言えるレベルではないですけど、また新たに超えなきゃいけない壁が出てきたなって。もっと頑張らなきゃなって。
--アオちゃんも気になる?
シグサワアオ:私は新メンバーが気になります。「私より若い子入ってきたらどうしよう?」って。どんな子が入ってくるんだろう?
--アオちゃん系でアオちゃんより可愛い子が入ってくると困る?
シグサワアオ:そう! 妹系?
カミヤサキ:自分で言っちゃった(笑)。
シグサワアオ:違う、私は孫系!
一同:(笑)
イヌカイマアヤ:私はリアルタイムでBiSを観ていなかったので、そこまで気にしてないかもしれないです。偉大なグループなので、目指すべきところもあると思うんですけど、そこまで執着してない。
--では、カミヤさんは?
カミヤサキ:……今はだいぶ落ち着いたんですけど、今度も波はあると思うんですけど、正直めちゃめちゃ気にしていますし、メンバーにも気にしてほしいところもあります。方向性は違えど、近しい場所で同じ方たちがいろいろ関わっていたりとか、それこそファンの方も被っていると思うので、ギャンパレの今後にも物凄く関わってくる話なんですよね。それは私がBiSのメンバーだったので、BiSのことがよく分かっているので思うのかもしれないんですけど、やっぱり凄いドラマがあるグループだったので、大人の考えだけじゃなくメンバー自らいろいろ巻き起こしていったストーリーだったので、その力は凄かったなって今でも思うから、そういった意味でも気になるし、気にしてほしいと思う。あと、一番に思ったのは「パラレルワールドに入ってしまった!」という。
一同:(笑)
カミヤサキ:BiS再始動を知ったときに結構パニックになっちゃって、渡辺さん(所属事務所WACK社長)に「想像以上だ」って言われました(笑)。もう終わったものだと思ってたし、その話を聞いてすぐに前を向く事は出来なかったんですけど、今はそれからすごくいろいろ考えて気持ちを落ち着かせることが出来たので、これからはプールイのことも本当の意味でライバルとして見れる。前は同じグループのメンバーとして遠慮している部分もあったんですけど、でも今は違うグループなので正々堂々と戦える。それはすごく楽しみです。
<ユア作詞の新曲「でも行きたい場所、目指すところがあるから」>
--奇しくもそのタイミングでギャンパレの意思表示とも言える新シングル『WE ARE the IDOL』がリリースされます。
カミヤサキ:ユアがすごく良い歌詞を書いてくれたんですけど、私は「いつも僕はあぁわがままで 今以上求めているの」っていうパートを頂いて。私は本当にわがままだし、今以上を求めてるから、歌っていて重みがあります。
--歌詞もMV(https://youtu.be/FFEIW0k_5u8)も各メンバーそれぞれの個性や生き様が反映された割り振りになってますよね。
カミヤサキ:そうですね。MVも監督の方が撮影前にいろいろ話を聞いてくれて、それが結構反映されている。
--どんな話をしたんですか?
イヌカイマアヤ:私は「ひとりが怖い」みたいな話をしました(笑)。悩んでいるときとか、部屋にいると閉鎖空間だからイヤになっちゃうんですよ。めっちゃ叫びたいけど、私、住んでいるところが閑静な住宅街なので……
カミヤサキ:閑静な住宅街(笑)。
イヌカイマアヤ:「閑静な住宅街」って言いたいだけなんですけど(笑)、とにかく騒げないんですよ。夜中だと電車の音ぐらいしか聞こえないような……閑静な住宅街。
--それはもう分かりました(笑)。
イヌカイマアヤ:だから真夜中の公園に行って叫んだり、ブランコめっちゃこいだりしてたんです。今は地元に不審者が出たのでやってないんですけど。
シグサワアオ:ギャンパレは明るい部分をお客さんも楽しんでくれていると思うんですけど、なんだかんだで根が……みんな抱え込みがちというか。でもそれって私たちだけじゃなくって誰にでもある部分だと思うから、タイトルは「WE ARE the IDOL」ですけど、アイドルに限った話じゃないなっていうのは、何回も聴いている中で思いました。頑張ってる中で悩んでいる人であれば、誰もが思っていること。だからこの歌をいろんな悩んでいる人に聴いてもらって、ちょっとでも寄り添うことが出来たらなって思います。
ヤママチミキ:私は、松隈ケンタさんが書いてくださった曲に、ユアにしか書けない歌詞が乗ったときに「凄い曲だ!」って思いました。いろんな想いを駆け巡らせてくれるし、歌っていて自然と気持ちが入る曲です。
--ユアちゃんはどうしてこういう歌詞を書こうと思ったんでしょう?
ユメノユア:先にタイトルは決まっていたので、私がアイドルになって想ったことをそのまま書いてみようと思って。そしたら自分が思っていた以上にみんなが「良い歌詞だ」って言ってくれるので良かったなって。アイドルは楽しいことだけじゃないし、大変なこともあるけど、でも行きたい場所があるから、目指すところがあるから、いつかそこに辿り着いたらいいなと思って書きました。
カミヤサキ:ユアはアイドルに対しての気持ちが真っ直ぐだから、ユアのアイドルに対する大好きっていう気持ちが純粋に伝わってきて……なんか「ごめん」って思いました。私は穢れていたなって(笑)。
<「あんなに大好きだったライブが嫌いになった瞬間があった」>
--7月18日(月・祝)渋谷WWWにてワンマンライブ【WE ARE the IDOL】も開催されますが、最近は界隈でいろんな情報が交錯していたりもしますが、これからのGANG PARADEはどうなっていきそうですか?
カミヤサキ:ぶっちゃけると……読んで怒る人もいるかもしれないんですけど、実際に来てくれていた子もいるので(ヤママチを見ながら)。でも正直プラニメのときはライブが楽しめなかったんですよ。それは自分の中でどうしても過去と比べちゃう部分があって。BiSにいて、あそこで見ていた景色というのは、やっぱり本当に凄かったなって思ってて。メンバーの気持ちとお客さんの気持ちがぶつかり合い過ぎてるライブっていうのを何度もしてきたから。でもそこから離れたときに「自分には何もなかったんだ」って思って…………(涙を溢れさせる)。マリちゃん(※ミズタマリ。プラニメ時代の相方)には申し訳ないし、応援してくれていた人達には本当に申し訳ないんですけど、あんなに大好きだったライブが嫌いになった瞬間があったんですよ。それで何も出来ないまま実質プラニメは解散する形になって、POPになって、今こうやってギャンパレをやって、やっと本当にライブが楽しくなったんです。それは自分の中ですごく大きなことで、初めて自分でイチから創ってきたものを「楽しい」と思える瞬間が来たことは本当に嬉しくて。
--それはステージからも感じ取れます。
カミヤサキ:あと、去年TIFでの一件もあって、自分のひとつの武器であったダイブが無くなって(※事務所の方針でダイブやリフト等の危険行為が禁止となった)、最初は翼がなくなったみたいな感覚だったんですけど、でもみんなで新しく方向性を決めたりしながらやってきて、自分の中でダイブ以外の武器も、まだまだ未完成だけど見つけられるようになって、グループとしてもしっかり魅せようとする子たちが集まっていて……本当に「やっとこれから」っていう時期なので、今、ここで、本当にたくさんの人に観てもらいたいし、ここから先、絶対大きくなっていくし、大きくなっていきたいし、それを自信持ってファンの人たちに誓えるようになりたいので…………渋谷WWWに来て、一緒にGANG PARADEとして歩いてもらえたらなって思います。
--ボロ泣きですね。
カミヤサキ:止まらなくなっちゃいました。でも本当にワンマンライブがどうこうとかじゃなくて……いや、もちろん来てほしいし(笑)、絶対に良いライブにするんですけど、でも自分の過去と今やっていることを見たときに、本当に形になってきたことが今は嬉しいので、絶対後悔させないようなライブを渋谷WWWでもするし、今の私たちを観てもらえたらなって思います。
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:Jumpei Yamada
◎ワンマンライブ【WE ARE the IDOL】
07月18日(月・祝)渋谷WWW
OPEN 14:00 / START 15:00
チケット料金:スタンディング前売\3,000(税込) 入場時にドリンク代別途必要
※女性キャッシュバックあり。女性の方は会場で\1000キャッシュバック。
※当日会場内に「女性専用エリア」を設けます。
http://bit.ly/1ttVxIx
お問い合わせ:KM MUSIC 045-201-9999
◎シングル『WE ARE the IDOL』
2016/07/19 RELEASE
T-Palette Records
TPRC-0157 \1000+税
収録内容:
01.WE ARE the IDOL
02.これはきっとaventure
03.WE ARE the IDOL(inst)
04.これはきっとaventure(inst)
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