2016/07/09
『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のカーニー監督の自伝的映画『シング・ストリート未来へのうた』が、7月9日から公開される。家族、友情、複雑な人間ドラマを80年代のサウンドが彩る。
1980年代のダブリン。不景気にあえぐアイルランドで、父親が失業した為に学費の安い学校に転校させられたのが物語のはじまりだ。一流学校からケンカとイジメとタバコの荒っぽい学校へ。一目惚れした美しい女の子に「僕のバンドのミュージックビデオに出ない?」と声をかけ、それがきっかけでバンドを組むことになる。
この映画の要素の多くは、監督自身の子供時代の体験から来ている。スクールメイトとのバンド結成、ちょっと目を背けたくなるような折檻と喧嘩、不況と失業に喘ぐ社会の大人達が、子供にどう接したのか。当時のアイルランドが法律で離婚を認めていなかった影響。ロックとポップのスタイルを産み出した80年代の空気を、リアルに体感することができるだろう。
音楽と人間ドラマの幸せな関係で世界を虜にしたカーニー監督の、期待を裏切らない最新作。ハートフルでビターな『シング・ストリート 未来へのうた』は、7月9日ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、他全国順次公開。text:yokano
◎公開情報『シング・ストリート 未来へのうた』
7月9日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント 他全国順次公開
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配給: ギャガ
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