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2016/06/29 15:35

『ファインディング・ドリー』監督来日、「旧友に再会するような感覚がこの映画を成功に導いた」

 『ファインディング・ドリー』のアンドリュー・スタントン監督、アンガス・マクレーン共同監督が来日し、室井滋、木梨憲武、上川隆也、中村アンら日本語吹替キャストとともに記者会見に登壇した。

 日本公開を7月16日に控える中、来日を果たしたアンドリュー・スタントン監督は、「日本はアニメに関して歴史のある国なので、ピクサー作品をここ日本で公開出来て大変光栄に思っています」と、アニメ文化の強い日本に対する思いを語った。2003年に公開された大ヒット作『ファインディング・ニモ』の続編にあたる本作は、全米歴代アニメーション作品のオープニング記録を塗り替え、現在全米で大ヒット中だ。アンガス・マクレーン共同監督はヒットの要因について「前作を観て育った観客は、キャラクターのことが大好きだし、ドリーのことが心配なんだ。旧友に再会するような感覚がこの映画を成功に導いたんだと思う」と話した。

 ストーリーは前作の1年後の世界を舞台に展開するが、ニモについてスタントン監督は「1歳しか年を取っていないけれど、冒険をくぐり抜けた経験があるから、10歳分成長していると思う。これまでの経験によって自信を得たニモは、ドリーより若いけれど、その自信をドリーにも持ってもらいたいんだ」とキャラクター像を語った。

 この日登壇した吹替キャストらは、それぞれ演じたキャラクターの人形を頭に載せ登場。本作の主人公・忘れんぼうのドリーの声を演じた室井滋は、「タクシーに携帯電話を忘れたり、ガーデニング商品を買いに出かけたら、いつのまにかカーテン売り場にいたりと、自分がドリー化してしまった」とドリーを演じた室井ならではの面白エピソードを披露し、会場を沸かせた。また、ドリーとともに家族探しの旅に出るマーリンを演じた木梨憲武は、「吹替作業は厳しいチェックのもと、一人ぼっちで行われました。アメリカ本国のチェックが入るので、ダメ出しを反映するスケジュールを最初から押さえられていました」とアフレコ編集の秘話を明かした。

 会見終盤には、監督2名の来日を記念し、吹替キャストからドリーとニモが描かれた提灯をプレセント。「美しい!」と太鼓判を押す監督ら登壇キャストは笑顔でステージを後にし、会見は終了した。ドリーの家族探しの旅を描いた本作は7月16日から公開スタートする。

◎作品情報
『ファインディング・ドリー』
2016年7月16日より、全国ロードショー
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マクレーン
製作総指揮:ジョン・ラセター
日本語吹替版キャスト:室井滋、木梨憲武、上川隆也、中村アン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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