2016/06/03
「環境音」から音楽を創り出すサウンドアーティスト・清川進也の代表作品を集めたギャラリーサイト(URL:http://bit.ly/1Pq2wMI)がオープンした。
清川進也は、日常の中に存在する「環境音」を紡いでひとつの音楽を創るという独自のスタイルを確立。波の音や鳥のさえずり、電車の音や料理をする音、人が食事をしたり呼吸をする音など、あらゆる「環境音」を自ら収集し、必要な音を一つひとつ選んで繋ぎあわせて音楽を創りあげていく。そして、「耳で聴く旋律だけでなく、目で感じるリズムやテンションも音楽の一部」という創作哲学のもと、視覚情報も含めて音楽を表現する「拡張音楽」という表現方法を生み出し、数多くの映像作品も手掛けている。
清川進也が携わったNTT docomoのCM『森の木琴』は、カンヌ国際広告祭において、サイバー部門(金賞)、フィルムクラフト部門(金賞)、フィルム部門(銀賞)をトリプル受賞。インターネットでも大きな話題となったこのCMは、清川進也の出生地である福岡県嘉麻市古処山の樹間に間伐材で44mの木琴を組み上げて玉を転がし、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ(Jesu, Joy of Man’s Desiring)」を奏でるというものだ。
オープンしたギャラリーサイトでは、上記CMを含めた清川進也の作品が公開されており、「環境音」で作られた音楽や「拡張音楽」の可能性を感じることができる。展示作品は「“ENVIRONMENTAL”WORKS」と「COMPOSITIONAL WORKS」に大きく分けられ、「“ENVIRONMENTAL”WORKS」では「環境音」を素材にした作品が、「COMPOSITIONAL WORKS」ではTVCMやWEB動画のために楽曲制作した作品が紹介されている。
また同サイト内にある「LIFE WORKS」では、自然界に存在する音による創作活動を少しでも多くの人に体験してもらえるよう、自身がライフワークとして録り貯めている様々な環境音素材を無料提供。人の声や自動車・飛行機の音、生き物の鳴き声など、約70素材もの音源(6月2日時点、順次追加予定)を自由にダウンロード、利用することができる。
◎ギャラリーサイト
URl:http://bit.ly/1Pq2wMI
◎素材無料視聴&一部ダウンロード
<公開音源> 電動工具/飛行機のジェット音/誘導員の笛/ヒトの声だけで作られた音楽/キャベツをシンクに叩きつける音/調理音を組み合わせたビート/トンカツの音を組み合わせたビート/魚をさばく音/もちつきのリズム/工場内の音/研磨機/カート/ジャッキ/工事現場の足音/バスケットボール試合中/ コンロの火がつく音/クツワムシ/川/川の音逆再生/水/海老/イルカ/水中音/石が転がる/雨音/神社の柏手/虫/カエル/排水口/唐揚げを揚げる/鳥 など約70種(6月2日時点、順次追加予定)
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