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2009/11/16 00:00

映画のサントラのような新作をリリース

BRIAN SETZERのニュー・アルバム『SONGS FROM LONELY AVENUE』は40〜50年代のフィルムノワールのテーマにインスパイアされている。今、彼は誰かがこのレコードを元に映画を作ってくれたらいいと思っている。

「QUENTIN TARANTINOが試しにやってみてくれたらいいんだけどな」とSETZERは言う。アルバムの13曲が「映画の大まかな筋になっている。だけど、よく考え抜かれているんだよ。オレにとってはすべてが映画の一部になりうるんだ」とのこと。

『SONGS FROM LONELY AVENUE』にちゃんとした映画的な質を持たせるために、SETZERはJUDY GARLAND、STAN KENTON、BENNY CARTERらと仕事をし、『DRAGNET』や『ADAM 12』、『ROCKY & BULLWINKLE』などのテーマ曲を書いた87歳のアレンジャー、FRANK COMSTOCKにアプローチした。

「COMSTOCKはとにかく面白いヤツだよ。彼はあの時代の最後の生き残りだ。NILSON RIDDLEらと並ぶ天才だよ。でも、つねに自分のやり方でやりたがるから、オレたちはよく衝突するんだ。『そんなコードはおかしい!』、『なあ、FRANK、なんでおかしいんだ?』、『とにかくダメなんだ。それじゃ意味を成さないんだよ!』みたいにね。でも、今まで出会った中で彼みたいなアレンジを書けるヤツは一人もいないよ。彼は歌詞のまわりにアレンジをつけて、決して歌に踏み込んできたりしない。言葉が楽器の中から語りかけてくるようでゾ
クゾクするよ」

彼は11/20のデトロイトを皮切りに自分のオーケストラを伴って恒例の『CHRISTMAS ROCKS! EXTRAVANGAZA』ツアーに出る。もちろんこのショーではアルバム『CHRISTMAS ROCKS!』からの曲がメインだが、SETZERは『…LONELY AVENUE』はもちろん、クリスマスに関係のないこれまでのアルバムからの曲もたっぷり披露するつもりだという。

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