2016/05/04 09:00
ビヨンセの6thアルバム『レモネード』が、初動65万ユニットを突破して、首位デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
4月23日に、夫ジェイ・Zの音楽配信サービス、TIDAL(タイダル)から急遽リリースされた、ビヨンセの6枚目のスタジオ・アルバム『レモネード』。翌日にはiTunesでもダウンロードが可能になり、1週間で50万枚近いデジタル・セールスを記録、収録曲のストリーミング数を含めると、通算65万ユニット以上の初動を獲得した。また、本作に収録されている12曲が、今週のソング・チャート100位内に全曲ランクインするという快挙を成し遂げている。ビヨンセは、2003年のデビュー作『デンジャラスリィ・イン・ラヴ』から本作『レモネード』まで、6作すべてのアルバムが全米アルバム・チャートで首位デビューを果たしている(デスティニーズ・チャイルドの『サヴァイヴァー』を含むと7作目)。
その内容も充実していて、これまでにはなかったような、ロックチューンやブルース、レゲエなどを取り込み、質の高い楽曲が揃っている。評論家からの評価も高く、ローリング・ストーン誌とタイニー・ミックス・テープスの両方で満点を獲得し、メディアも大絶賛している。4月27日からはワールド・ツアーがスタートし、ライブ中には追悼の意を表し、プリンスの「パープル・レイン」を会場と合唱するシーンもあったりと、アルバムのみならず、ライブのパフォーマンスも注目されている。本作はパッケージ(CD)の発売も予定されていて、海外では5月6日に、国内盤は今年の夏にリリースされる。
ビヨンセのセールスには届かなかったが、40万枚という驚異的なユニット数を獲得して、2位にランクインしているプリンスのベスト盤『ザ・ベリー・ベスト・オブ・プリンス』、今週だけで15万ユニットを売り上げた3位の『パープル・レイン』、続いて10万ユニットを突破した、4位の『ザ・ヒッツ&Bサイド・コレクション』と、プリンスのタイトルが引き続き、上位を独占している。また、先週は61位だった『アルティメイト・ベスト』が6位に、先週31位の『1999』が7位に、一気にランクアップを果たし、TOP10内に5作を、200位内に20作を送り込むという異例のヒットを記録している。
8位にランクインしたのは、NY出身のラッパー、エイサップ・ファーグの2ndアルバム『オールウェイズ・ストライヴ・アンド・プロスパー』。2013年のデビュー作『トラップロード』で獲得した、最高位9位を上回り、2作連続のTOP10入りを果たした。TOP10以下では、クリスチャン・ヒップホップのNFの3rdアルバム『セラピー・セッション』が12位に、19位にはテキサス州出身のオルタナティブ・バンド、ブルー・オクトーバーの3年ぶりとなる8thアルバム、『ホーム』がランクインした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、4日22時以降となります。
◎【Hot200】トップ10
1位『レモネード』ビヨンセ
2位『ザ・ベリー・ベスト・オブ・プリンス』プリンス
3位『パープル・レイン』プリンス
4位『ザ・ヒッツ&Bサイド・コレクション』プリンス
5位『アンチ』リアーナ
6位『アルティメイト・ベスト』プリンス
7位『1999』プリンス
8位『オールウェイズ・ストライヴ・アンド・プロスパー』 エイサップ・ファーグ
9位『トラヴェラー』クリス・ステイプルトン
10位『パーパス』ジャスティン・ビーバー
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